2019年07月05日公開

2019年07月05日更新

幼児的万能感とは?幼児的万能感を持つ人の特徴・性格と原因・克服法を解説

子供の頃は、ヒーローになりたいという夢を語ることができました。それが、成長とともに現実を知り、身の丈に合うことを語ります。幼児的万能感を持つ人は、いつまでも巨大な夢を語ります。幼児的万能感とは、根拠のない自信を持ち、無限の力を持っているごとき言動をすることです

幼児的万能感を持ったまま大人になっていませんか?

通常の場合、大人になるにつれて現実を知り、自分の力の限界を知るものです。しかし、大人になっても「自分は何でもできる」という幼児的万能感を持ち続ける人がいます。 幼児的万能感を持っていると、対外的には無限の力を持っている態度をしてしまいますが、本当は自分に自信がないため、二つの側面で葛藤を抱えるようになります。 幼児的万能感を持っている人は、心が育っていないため、子供みたいな大人と思われたり、生きにくさを感じるようになってしまいます。

幼児的万能感の意味とは?

幼児的万能感とは、子供のように何でも無限にできるという万能な感覚のことです。普通の人は、挫折や様々な経験を通し、自分の力の限界を知るため、幼児的万能感が消えていくものです。 大人になっても、幼児的万能感を持ち続けているのは、精神年齢が幼いといえます。いわゆる「こども大人」とも言えます。根拠のない自信を持っているため、絶対無理なことでも、自信満々で楽勝と言ってしまったりします。 自分の本来の能力を受け入れたくない思いから、自分の能力以上に自分を過大評価しがちです。また、幼児的万能感が強いと、自尊心が強すぎるため、自己愛性パーソナリティ障害になってしまう可能性もあります。

自己肯定感やポジティブさとの違いは?

幼児的万能感を持つ人は、自分をすごいと思っていたり、何でもできると思っているため、自分を肯定しているようにも見えます。前向きな発言をしているので、ポジティブな人のようにも思われがちです。 現実には、ありのままの自分を受け入れられない人なのです。自信のない自分を見せたくないため、表面的にポジティブに見えることがあっても、ネガティブな要素を持っているとも言えます。 実際の深層心理としては、強い自己否定感を持っています。しかし、自信のない自分を認めたくないため、対極にある言動をとってしまうのです。だから、自己肯定感が高い、またポジティブな言動とは違っています。

幼児的万能感を持つ人の特徴6個

幼児的万能感を持つ人とは、「何でもできる、自分はすごい」と思っているひとのことです。 幼児が自分の本当の力が分からないため「ヒーローになりたい」と夢を語ります。でも、それは大人になるにつれ、試練や困難に出合い、自分の限界を知るようになっていくものです。 しかし、そういった経験がない場合は、幼児的万能感を持つ大人になってしまいます。

特徴1:自分の感情をコントロールできない

幼児的万能感を持つ人は、自分の意にそぐわないようなことがあると、急に感情的な発言をするようになります。周りの人からは扱いにくい人と思われてしまいます。 また、幼児的万能感から自分を優位に立たせたい思いが強く、他人を下に見たり、他人に対して攻撃的になるような側面もあります。 幼児的万能感を持っていると、精神的に幼いため、小さな子供のように、ちょっとのことでもイライラしてしまうなど、感情のコントロールがうまくできません。

特徴2:自分は素晴らしいと思っている

親に甘やかされて育った傾向がある、幼児的万能感が強い人は、極端に甘やかされて育ったので、「自分は素晴らしい」「自分は特別」という優越感を持っています。 自尊心が強く、他人より自分と、自己中心的な態度をとりがちです。幼児的万能感があると、3~4歳の子のように自分がやりたいことだけをやるようなワガママな人とも言えます。 幼児的万能感を持つ人は、自己愛が強く自分が一番という思いから、自分を素晴らしいと思いこんでいます。それで自分を優先するあまり、周りになじむことが難しくなってしまいます。

特徴3:根拠のない自信がある

幼児的万能感を捨てられずに大人になってしまった人というのは、根拠のない自信を持つようになります。周りからは、薄っぺらな人と見られてしまうでしょう。 幼児的万能感を持っているために、絶対不可能なことでも、自分にはできるとある種の妄想を抱いてしまいます。自分を過大評価しすぎている傾向にあります。 自己肯定感が低いため、本当は自信がないのですが、それを認められないので、自己防衛心から、自分に自信があると思いこみ、そういう態度を取ってしまうのです。

特徴4:精神的に弱い

幼児的万能感を持っている人は、大人になるまで、挫折や失敗を経験してこなかったり、何でも親がしてくれて困らなかったという人です。 自分を過大評価していて「自分はすごい」「自分は何でもできる」と思ってしまっているのは、幼児的万能感を持つ人にみられる傾向です。 幼児的万能感を持つが、試練や困難にあうと、できない自分、弱い自分を認めたくない心理から非常に葛藤するようになります。また、極度に傷ついたり落ち込むということになってしまいます。

特徴5:きちんとした人間関係が築けない

幼児的万能感が残っている人は、幼い子がお母さんは何でもしてくれると思っているように、周りの人達も自分のために色々してくれるのがあたりまえと思いこんでいます。 幼児的万能感によって、自分は何があっても正しいと思っているため、身勝手な言動をして、周りの人達を困らせてしまいます。 自尊心が強く、自分の意のままに相手をコントロールしたり、支配欲があります。そのために、幼児的万能感を持っていると、相手を見下すような態度をとってしまい、きちんとした人間関係を築くのが難しくなります。

特徴6:現実を受け止められない

幼児的万能感が強くなるにつれて、自分の虚像を持つようになります。自分の虚像と実像がかけ離れていることで、強いギャップを感じるようになります。 幼児万能感を持っている人は、「もっとできるはず」「できないはずがない」と思いこみたいので、現実の自分を受け入れることができません。 プライドが高く、現実を受け止められないため、本来の自分と理想の自分の間で強い葛藤を抱くようになってしまいます。

幼児的万能感が大人になっても続く原因3個

幼児的万能感が大人になっても続いてしまうことの原因は沢山ありますが、その根底には生育歴に大きな問題があると言えるでしょう。 過保護すぎたり、過干渉な親に育てられると、成長や学びがさまたげられる部分が出てきます。子供でも、自分が転んだら、次は転ばないようにしようと学びます。成長過程ではそれが大切です。 自分が適切な時期に、適切な経験や選択をしていないと、精神的に幼いままで、幼児的万能感を引きずる元凶を作ってしまいます。その元凶からひもづいた、いくつかの原因のため、幼児万能感を手放せなくなります。それでは、具体的に原因を探っていきましょう。

原因1:経験不足

自分が大変そうな時は、いつも先周りして親がやってくれたというような育てられ方をした人がいますよね。試練や困難を自分で乗り越えることで得られる、経験ができなかった人です。 子供は、様々な経験を通して、自分の限界を知り、現実と折り合いをつけようとします。でも、過干渉や過保護すぎたる親に育てられると、幼児的万能感を克服する機会を奪われてしまいます。 経験を通して、精神的な成長が促され、幼児性がなくなっていきます。しかし経験が不足すると、主体性のない小さな子どもの精神性のままなので、幼児的万能感を捨てられず、アンバランスな精神状態で育つことになります。

原因2:依存している

「困ったときには、誰かが必ず助けてくれた」というように育ってきたため、周りがやってくれるのが当たり前と思っている人です。親に、大変なことでも自力で乗り越えることの大切さを教えられなかったのです。 自分はできると思っている反面、面倒な事や困難を楽して乗り越えたいと思ってっしまう人です。基本的に周りがしてくれるので、努力が必要ないという誤った考えを持っています。 責任感が薄く、面倒なことや何らかの努力をして、自分で乗り越えるという気力がわかなくなってしまいます。責任感の薄さや、気力のなさから幼児的万能感を克服できなくなってしまったのです。

原因3:想像力が欠けている

小さな子は、自分だけという自己中心的な部分を持っているものです。でも、褒められ、わがままいっぱい育てられると、「自分は特別扱いされるのが当然」と誤った認識を持つようになります。それで、幼児的万能感をひきずるようになります。 社会には、自分だけでなく他人もいるものですが、幼児的万能感を持つ人は自分だけが特別なので、周りの人達はどう考えているとか、どうして欲しいとかと考えることが苦手です。 他人の気持ちを想像する力が欠けていることで、自分勝手な行動をしてしまいます。それは、幼い子供が自分を優先してしまうのと同じ行動ともいえます。精神的に育っていないため、幼児的万能感を持ち続けているのです。

幼児的万能感を持ち続ける事のリスクとは?

幼児的万能感を持ち続けると、精神的に未熟な大人になってしまいます。すなわち、普通に心が育たないため、こども大人という状態になってしまうのです。 それでは、具体的にリスクを検討してみたいと思います。

リスク1:周りの人から嫌われてしまう

幼児的万能感を持ち続けていると、幼い子供のように、自分の気持ちを優先して、自分が満たされることばかり欲してしまうため、勝手な人だと嫌われてしまう可能性があります。 客観的に自分や他人を見ることを苦手に思うため、独りよがりな発言が目立ってしまうこともあるでしょう。 自分さえよければという、自己中心的な心理から、他人を思いやる気持ちにかけているため、周りからは嫌な人と思われるようになってしまうこともあります。

リスク2:周りとの人間関係がうまくいかない

「なんだか、周りとの関係がうまくいかない」そういう人の中は、幼児的万能感を持つ人が多いようです。 幼児的万能感を持つ大人は、「自分の正しさを正当化」してしまうところがあるので、他人の意見を受け入れることができません。 自分の偏った物差しで物事を判断してしまうため、理不尽な態度をとってしまったりして、周りとよい関係を築いていくことができなくなってしまうのです。

リスク3:自己愛パーソナリティ障害になる可能性

幼児的万能感が強まってしまうと、自己愛パーソナリティ障害になってしまう可能性が高くなります。幼児的万能感を持っている人は、自分の悪い面を受け入れることができません。 幼児的万能感を持ち続けると、心に葛藤が生じるようになってしまいます。それは、誰でも良い面、悪い面があるものですが、その両面を認めることができないためです。 自分を素晴らしい存在と思うあまり、他者からの良い評価を欲し、依存してしまいます。評価が欲しいだけなので、他人への思いやり欠けてしまい、他人に横柄な態度をとることもあります。それで、人間関係に摩擦を生じてしまうようになります。

幼児的万能感を克服するための方法5個

幼児的万能感は、本来なら、5歳前後までには消えていくものです。でも、大人になるまで引きずってしまった場合は、克服するためにどうしたらよろしいでしょうか。 克服するための5つの方法をお伝えしたいと思います。

克服方法1:ありのままの自分を受け入れる

幼児的万能感を持って大人になってしまったという人は、自分を過大評価していたり、自分のマイナス面を見ないようにしている傾向があります。ありのままの自分を受け入れられていない人が多いのです。 過大でも過小でもなく、ありのまま自分を知る必要があります。誰でも、完璧ではなく、いい面も悪い面もあります。現実の自分以上の、特別な自分を周りに認めさせることで、自分の心を満たそうとしてしまいます。 理想と現実のギャップの間で葛藤を抱き、心理的に不安定になります。ありのままの自分を受け入れられると、心理的に安定するようになります。そして、幼児的万能感を克服するきっかけになります。

克服方法2:自分の限界を知る

人間は、全知全能の神とは違うため、どうしても限界があります。幼児的万能感のある人は、自分に不可能はないと思いたい人でもあります。 幼児の時は、何でもできるという万能感を持っていたとしても、成長するにしたがって自分でできないことを知るようになります。そうして、自分の限界を理解するのです。 でも、幼児的万能感を持っている人は、この限界を認めたくない人です。まずは、自分の現実、自分の力の限界を認め受け入れることが重要です。

克服方法3:自分に自信をつける

一般的に、やってみて出来たから万能なわけでもなく、できないからダメなわけでもないのです。幼児的万能感があると、できなくて自信のない自分を認められないことで「すごい自分」という妄想を持つようになってしまいます。 いわゆる根拠のない自信を持つようにもなってしまいます。だからこそ、自分に自信を持つことが大切です。この場合は、経験や学びに基づいた自信が必要です。 今まで、してこなかった失敗や困難も逃げずに自分で乗り越える経験をすることが、つけるためには重要です。

克服方法4:他人をコントロールしようとしない

自分が一番で、周りは何でも自分の言うことを聞いてくれると思っているところがあるため、他人を自分の思うようにコントロールしようとするのです。 これは、幼児的万能感を持つ人特有の行動です。他人は自分の支配下にあるわけではないと誤った認識を正していく必要があります。 他人にも自分にも意思があるから、他人をコントロールするのは正しいことではありません。だから、他人をコントロールしたいという欲を放棄しましょう。

克服方法5:いろいろな事にチャレンジしてみる

幼児的万能感を持つ大人は、試練や困難を経験する機会が少なく、考える力が身についていない人とも言えます。 要するに、幼児性を持ったまま大人になっています。だから、幼児的万能感を克服するためには、自分自身の力で、いろいろなことにチャレンジして経験を増やしましょう。 その経験を通して、精神的に成長することができ、克服していけます。

【番外】親が子供の幼児的万能感を上手く捨てさせる接し方とは?

幼児的万能感は、誰もが幼いうちは持っているものです。成長の過程で3歳~5歳くらいになると自然に消えていくものです。 幼児的万能感を上手く捨てることができれば、精神的に成長することができます。 では、親がどのように接すれば、幼児的万能感を上手く捨てられるでしょう。その方法を、見ていきたいと思います。

接し方1:過保護にしすぎない

子供に対して、いつも先まわりして手を出したり、過保護にしすぎてしまうのは、幼児的万能感を捨てる妨げになってしまいます。 子供が挫折や失敗をしないよう、親が守りすぎてしまうと、子供が自分の限界を学ぶ貴重な機会を奪ってしまうからです。 可愛い子には旅をさせよということわざがあるように、可愛い子供だからこそ、つらい経験をさせることも時には必要です。失敗や挫折が精神的な成長を促す助けとなります。

接し方2:相手を思いやる気持ちを教える

親が、子どものわがままをなんでも聞いて、勝手きままにさせてしまうと、「自分はえらいんだ、自分は特別だ」という錯覚をするようになってしまいます。 それで、大人になると独りよがりになってしまうため、相手への思いやりを持つことを教えていく必要があるでしょう。自分は、一人で育ったのではなく、周りの人達の愛の中で育てられてきたこと、他人への感謝を持つことが大切です。 幼児的万能感を持つ大人になると、自己中心的な感情を持って行動してしまうため、おごった人と見られてしまいます。そうならないためにも、他人への思いやを持って謙虚になれるよう、促していく必要があります。

接し方3:いけないことをした時には、しっかり叱る

子供がいけないことをしたら、ちゃんと叱れないというママが多くいます。そういう親に育てられると、幼児的万能感が捨てられず善悪の判断がつかないという大人になってしまいます。 いけないことをした時にはきちんと叱り、正しいことと、間違っていることを教える必要があります。それをしないと、幼児的万能感を捨てられず、精神的に幼児性を持ったまま大人になることになります。 善悪の判断力をつけさせることで、きちんとした視点で物事を判断できるようになっていきます。幼児的万能感を自然に捨てられるようになるので、精神的に成長していきます。

幼児的万能感を手放して、幸せへの一歩をふみ出しましょう!!

ここまで、幼児的万能感についてみてきました。幼児的万能感を持った大人になってしまうと、現実の自分から目をそむけてしましまう傾向があります。本当の素晴らしい自分を認めようとしなかった、そんな生活を卒業しましょう。 本当の自分の能力や、現実を見つめて折り合いをつけられると、自分という存在を肯定的にみられるようになります。そうなることが、精神的に成長できるでしょう。 本当の意味で、大人の自分として、人生を歩めゆめたらうれしいですよね。自分が成長すれば、対等な人間関係を築いていけるようにもなるで、周りの人との関係改善にもなります。幼児的万能感を卒業することが、大人としての幸せへの第一歩です。

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berry

JCDAキャリアコンサルタント資格を持っています。また、心理カウンセリングとメンタルトレーニングを学...

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