2019年05月04日公開

2019年06月11日更新

やる気が出ない人の原因は?脳科学・心理学的にやる気を出す方法

やらなければいけないことがあるのに、どうしてもやる気が出ない時ってありますよね。やる気が出ない人には原因があることがわかっています。脳科学・心理学を活用すれば、あなたもやる気を出すことができます。やる気が出ない原因と併せて、やる気を出す方法も紹介していきます。

やる気が出ないと感じるあなたへ

やらなければいけないこと・やりたいことはたくさんあるのに、全くやる気が出ないことってありますよね。頭ではわかっているし、シュミレーションもしてみるのに、いざ動こうとするとやる気が出ないことは誰にでもあります。 「めんどくさいなあ…」「だるいなあ…」「明日からでいっか」脳はいつでも先延ばしにすることばかりを考えています。 掃除や部屋の片づけがしたい、ダイエットをしてやせたい、資格をとってスキルアップしたい、やる気を出したい事柄は人によって様々です。 やる気が出ないのには理由があります。そして、やる気を出す方法は脳科学・心理学の方面でいろいろな研究がされています。

ちょっとした考え方や行動でやる気が出るのなら、これほどうれしいことはありません。自分の体ですもの、自分でコントロールできるようになりたいですよね。 やる気が出ない原因を知ることで、やる気が出ないときの自分のパターンや心理を把握することから始めましょう。 そして、原因がわかったらそれに対する解決策を探しましょう。脳科学や心理学を上手に活用することで、やる気を出す方法を見つけられたら幸いです。

やる気が出ないときの心理とは?

やる気が出ないとき、あなたは一体どのような心理なのでしょうか。やる気が出ないときの心理を知ることで、自分でも気が付かなかった心の声に気が付くきっかけになります。 掃除をしなければいけないと思うのに、ダイエットをしたいのに、仕事の期限が迫っているのに、何かをやらなければいけない状況はたくさんあります。 やる気が出ないときの心理をいくつか紹介していきます。あなたに当てはまるものはないか見てみてください。

認めてほしい・必要とされたい

やる気が出ない時、人は無意識に「認めてほしい」「必要とされたい」という心理を抱いています。やる気が出ない時、気持ちの奥底では他の人からの承認を渇望しているのです。 例えば、掃除が苦手でなかなかやる気が出ない主婦がいたとします。しかし、仕事として掃除をするとなるとなんの問題もなく取り組むことができます。自分の家の掃除のみやる気が出ないのです。 これは、仕事としての掃除は「会社をきれいにすることで他の人の役に立つ」ことや「お給料がもらえる」ことで「掃除をする」ことの価値が上がるためです。 自分の家をきれいにすることは当たり前になってしまい、誰からも感謝されなくなるとやる気が出なくなってしまうのです。

どうせ自分にはできない

やる気が出ない時、「どうせ自分にはできない」という心理を抱いています。ダイエットや筋トレをしようと目標を立てたとします。 自分の目指すモデルを貼って近づきたいと努力します。しかし、目標が高すぎたり大きすぎたりすると、人はすぐにあきらめモードになってしまいます。 やる気が出ない事柄の多くは、時間と労力が必要なことです。筋肉をつける、やせるという体の変化は、1日2日では達成できません。 時間がかかればかかるほど、「大変」「面倒」な気持ちが大きくなり、「自分にはできない」という心理になっていしまうのです。

やることに意味を感じない

やる気が出ない時、「これをしてなにになるんだろう」という心理を抱いています。やる気が出ない事柄の多くは、意味や価値を感じられないものです。 今勉強をしなかったらって将来何が困るのかわからないため、勉強をすることに意味を見出せないのです。これは、「自分の意思で取り組んでいるか」ということが大きく影響しています。 勉強しなければならないと周りから言われていたり、そうすることが当たり前のようになっていると自分の考えで勉強しているわけではなくなります。 すると、なんのために勉強するのか、勉強しなかったらどうなるのか、があいまいになるため、やる気が出なくなってしまうのです。

やる気がでない原因は一体何?

だるい・めんどくさいなどやる気が出ないことはだれにでもあります。やる気を出すためには「やる気が出ない原因」を探る必要があります。 その鍵はずばり「脳」にあります。やる気を出すのもやる気が出ないのも「脳」が原因です。脳の働きに着目して、やる気が出ない原因を追究してみました。

体が疲れていて睡眠が足りていない

やる気が出ない原因に、肉体的な理由があります。体に疲れがたまっていたり、睡眠が足りていない状態は、やる気が出ない原因になります。 何をするにもやる気が出ないとき、自分の生活を振り返ってみてください。あなたの体がSOSを出しているのかもしれません。 疲れが取れない、いつも眠たい、このような状態ではやる気が出ないばかりではありません。無理に取り組んでも自分の力を発揮することはできません。 やる気を出し、なおかつ自分の納得のいくパフォーマンスをするためにも、生活と体を整えることが不可欠になってきます。

やる気が出ない原因のひとつが、睡眠不足です。人は睡眠中に脳内の老廃物を除去しています。睡眠が足りていないと、脳内に老廃物がたまり、思考力が衰えてしまいます。 考えることは、大量のエネルギーを必要とします。エネルギーの使いすぎはやる気が出ない原因です。車で言えばガソリン不足、ケータイで言えば電池切れです。 この時に無理にやる気を出そうとしても空回るだけです。ガソリンを入れたり充電をする必要があるのです。 脳を休ませてエネルギーを補充するには睡眠が一番です。少し昼寝するだけで頭がすっきりするのはこのためです。

食事が偏っている

やる気が出ない肉体的な原因のもうひとつは、栄養が偏っていることです。やる気が出ないとき、それは、脳の栄養不足かもしれません。 私たちは食べたものでできています。朝昼晩の食事を見直してみることで、やる気を出すことができるだけでなく、生活の質も変わってくることでしょう。

主食を摂りすぎている

ご飯、パン、麺類…これら炭水化物の摂りすぎは、やる気を出すことの邪魔をします。炭水化物は糖質です。糖質は血糖値を乱しやすいという特徴があります。 血糖値が乱れると、一定に供給されるべき脳への補給が不安定になってしまうのです。その結果、集中力が途切れやすくなってしまいます。 朝に菓子パン、昼はパスタ、夜は丼ぶり…こんな食生活をしていると、やる気が出ない、やり始めても続かない、これらの症状が出てくるのです。

甘いものを摂りすぎている

疲れた時に無性に食べたくなる、甘いもの。甘いものを食べすぎることもやる気が出ない原因のひとつです。甘いものは砂糖、つまり糖分です。糖分も炭水化物の糖質と同じように、血糖値を乱してしまいます。 さらに、糖分は体に吸収される段階で、たくさんのビタミンB群を消費してしまいます。ビタミンB群は体の代謝に欠かせないものです。甘いものの食べすぎはやる気が出ない原因になるのです。

脳は変化することを嫌う

新しいことへのチャレンジが続かないのには理由があります。脳は、変化を嫌うのです。今のままを維持しようとする働きがあるため、新しいことや変化にはできるだけ対応しないようになっています。 これは、人が生物として生きていくために必要な力です。変化することは死に近づくことであると脳が判断してしまうのです。 ダイエットをしようとし、間食をやめたとします。空腹と戦うことや大好きな甘いものを我慢することで、ストレスがたまり体によくないよ、と脳がささやきます。 いかにもそれっぽい言い訳を思いつくのは、脳が変化を嫌っているためです。その言い訳に流されてしまうとだんだんやる気が出ない状態になっていきます。

やり方がわからない

やる気が出ない原因のひとつが、やることにどうやって取り組んだらいいかわからないことです。やろうと思ってもやり方がわからず、そのままやる気が出なくなってしまうのです。 例えば掃除をしようと思い立ったとします。しかし具体的に家のどこをどこまで掃除するのか、どんなやり方を使うのか、なにも考えていないため行動に移すハードルが高くなってしまうのです。 脳は考えることで満足してしまいます。いろいろ考えたけどめんどくさいという心理になってしまい、やる気が出ない状態になるのです。 このことから、「やる気が出るまで待つ」というやり方は間違っているといえます。頭でぐるぐる考えると、それだけで脳は満足してしまい行動に移さずに終わってしまうのです。

やる目的がわからない

先ほどはやり方がわからないことについて説明しましたが、今回はやる目的がわからない場合です。やることへの最終目標がわからないと、やる気が出ない原因になります。 脳の器官に「線条体」というものがあります。線条体は依存や快楽と関係が深いといわれています。いわゆる「やる気スイッチ」です。 この線条体は報酬、つまりごほうびがあることで働きます。テストで20位以内に入ったらおこづかいアップ、この仕事を片付けたら飲みに行くなど、ごほうびがあることでやる気を出す方法は誰でも使ったことがあるでしょう。 しかしこの線条体、報酬があればがんばるけどなくなったら前以上に反応しなくなってしまうんです。そのため短期的な事柄なら効果的ですが、長期的になるとなかなか続かない特徴があります。

仕事や家事、育児などは毎日の繰り返しで、ゴールがあいまいです。ごほうびにも限界があるため、やる気スイッチがなかなか発動しません。 仕事ならば給料アップ、特別手当、昇給など結果にばかり気をとられているとやる気が出なくなっていきます。必ずごほうびにありつけるわけではないからです。 すると、自分の仕事や自分自身に意味や価値を感じなくなりやる気が出ないことにつながっていくのです。

脳科学や心理を活用すればやる気はコントロールできる

人の心は目に見えず、理解が難しいです。しかし脳科学や心理学で、やる気が出ない原因や心理、やる気を出すための方法は研究され続けています。 脳の働きに大きな影響を与えるものは、感情や心の状態にも深く関係していることがわかってきたのです。 快楽や喜び「もっとしたい」という心理にさせるのはドーパミン。不安や恐怖「やらなければならない」という心理にさせるのはノルアドレナリン。これらふたつを調整して安定させ「やめたくない」という心理にさせるセロトニン。 これらのどれが欠けてもやる気を出すことはできません。脳内のバランスを整えることで、やる気を出すことやコントロールすることができるようになるのです。

また、心理学を応用し考え方やものの見方を変えることでもやる気を出すことが可能になります。気持ちの持ち方を変えることで、やる気が出ない事柄に対する見方が変わります。 ものの見方が変われば、見えてくるものも変わります。苦手でしかなかった片づけも、片付けてみると生活がラクになることに気づきます。 多くの面に気づくことでやる気を出すきっかけを増やすことができます。

やる気を出すための10の方法

脳科学や心理に基づいてやる気が出ない原因や心理をみてきました。それをふまえた上で、どのようにすればやる気を出すことができるのでしょうか。 日常で簡単に取り入れられる、そして効果のあるやる気を出す方法を紹介していきます。

やることを具体化する

やる気を出す方法のひとつは、やることを具体化することです。やる気が出ないのはやることが漠然としているからです。 やることややりたいことを、できるだけ具体的に決めるようにしましょう。「筋トレをする」だけでなく、「腕の筋肉をつけるため毎日腕立て伏せを30回する」「おなかをやせるために腹筋を50回する」など目的もあったら尚いいです。 具体的に目標をつくることで、さぼろうとする脳にストップをかけることができます。自分の逃げ道をできるだけなくすことで、やる気を出すことができます。

最初の一歩は小さめに

やる気を出すためには、最初の一歩は小さくなくてはなりません。目標が大きすぎると動くハードルが高くなってしまい続きません。 これは「スモールウィン」というやり方で、小さな達成をたくさんすることで自信が付き、続けやすくなるというものです。少しづつステップアップしていくことでやる気を出すこともできます。

音楽をきく

やる気を出す方法として効果的なのが、音楽を聴くことです。音楽を聴くことで喜びや快楽のドーパミンが分泌されます。すると集中力や思考力が向上することがわかっています。 なにもない静かな空間よりもほどよい音楽の中で作業するほうがやる気が出るようです。音楽を聴きながら家事をこなしたりランニングをしたりすることは効果的です。 しかし音楽を聴きながらの勉強は逆効果です。勉強には勉強用の音楽があるようです。気を付けてくださいね。

夜はリラックスする

やる気を出す方法は夜はリラックスすることです。先ほど音楽がいいと書きましたが、夜は控えたほうがいいようです。お風呂・アロマ・ストレッチなどリラックスすることで副交感神経が優位になります。 副交感神経が優位になることで深い眠りをとることができ、脳をリセットすることができるのです。心身が軽くなれば前向きに物事を見られるようになり、やる気を出すことができます。

気分転換をみつける

やる気を出す方法のひとつに、気分転換をすることがあげられます。仕事も勉強も頭を使って考えることが多く、脳の思考系の部分を使います。 脳の使い方にもバランスが必要で、思考系と感情系をどちらも使うことでやる気を出すのです。いわゆる気分転換です。 デスクワークや試験勉強は思考系で、スポーツやドライブなどが感情系です。頭を使いすぎてやる気が出ない時、体を動かしたり自然を見たりして気分をリフレッシュすることで、やる気を出すことができます。

結果ではなく過程に意味や価値を見つける

やる気を出す方法として、やることの結果ではなく過程に意味や価値を見つける方法があります。結果をごほうびとすると、やる気を維持することが難しいです。 やる気を出す・維持する方法としては、結果ではなく過程に注目します。掃除をするとき、部屋をピカピカにしたいと思うとやることがたくさんありやる気を出すことができないかもしれません。 しかし掃除のいいところは部屋をきれいにするだけではありません。取り組む中で心もすっきりします。このように過程に価値を見つけることで、やる気を出すことが可能になります。

口癖をつくる

やる気を出す方法として、口癖をつくることがあげられます。言葉は、自分を導いてくれます。こうなりたいという理想や目標はぜひ言葉にしてください。 心理学で「アファーメーション」というものがあります。「わたしは人前で話すことが得意だ」「わたしは単語を暗記することができる」というように、言葉で自分を理想へと導くものです。 いわゆる「思い込み」なのですが、この効果は大きいです。「英語が好きだ」「解いてみせる」というように言葉にすることで、自分に強い自信を持つことができ、やる気につながります。

とりあえず行動してみる

やる気を出すには行動してしまうことが一番です。頭で考えているとやる気は出ないどころかなくなっていきます。最初の行動を始めることで火がついてやる気は出ます。 やせたくて始めたジョギング、走るまではめんどくさく感じる日もありますよね。でも重い腰を上げて外に出たら気持ちよくて「明日も走ろう」と思う、というのも行動がやる気を出す例です。 大抵のやる気が出ない事柄はこれで解決できます。行動することで自分が思っていたよりもハードルが低かったことに気づきます。 行動するからには5分間は頑張ってみてください。「作業興奮」というもので、やり始めてから5~10分したらやる気が出るのです。

自分がときめく「手本」を見つける

やる気を出す方法は手本を見つけることです。「やる」「できる」と信じられるためには、成功体験が必要です。自分にもできた、達成できたという体験がやる気を出すきっかけになります。 この経験は、自分で体験しなくても味わうことができます。周りのがんばりや成功を目の当たりにする「代理体験」でもいいのです。 片づけのやり方は家庭の数だけありますが、ブログで他の人のやり方を見ることで自分も効率よく片づけができる気がしてやる気を出すことができます。

食事は手のひらの大きさのタンパク質を

やる気を出す食事の鍵は、タンパク質です。やる気に関係している喜びのドーパミン、不安のノルアドレナリン、ふたつを調整するセロトニン、これらを作るのに欠かせないのがタンパク質なのです。 タンパク質は、卵・肉・魚・大豆製品・乳製品などに含まれています。食事で手のひらの大きさくらいの肉や魚を食べるように意識してみてください。 食事で脳内のバランスを整えることでやる気を出すことができるなら、ぜひ取り入れてみたいですね。

やる気が出ないのは脳からのサイン

いかがでしたか?やる気が出ない原因ややる気を出す方法を紹介しました。面倒でやる気が出ないのは、脳からのサインでもあることがわかりました。 やる気が出ない日は誰にでもあるけれど、自分のやる気に振り回されてしまう日々はなんだかもったいないです。掃除、片づけ、ダイエットに仕事、やることはたくさんあります。 それらのことをあきらめずにできるよう、やる気を出す方法を実践してみてください。また自分がやる気が出ないことはなんなのか、自分自身とじっくり向き合ってください。 やる気がある毎日はきっといきいきとして輝いているはずですよ。

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カミハラ

仕事・子育て・家事に追われる日々です。 心理学に興味があります。...

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