2019年04月27日公開

2019年06月12日更新

責任感が強すぎると身を滅ぼす?強い責任感との上手な付き合い方

責任感を持つことは大切です。しかしながらあまりに責任感が強すぎると、なぜか自分の努力が評価されず周りとも上手くいかなくなってしまいます。ちゃんと責任感を持って努力しているのに、なぜそうなってしまうのでしょうか。責任感が強すぎる場合の問題点をみていきましょう。

責任感が強すぎると悩むあなたへ

自分自身について、責任感が「強い」ではなく「強すぎる」とあなたが思った理由は何でしょうか?そして、それに悩んでいるのはなぜでしょうか? あなたの悩みは、あなたが思っているより根深く、あなたにとって辛いものです。 今回は、責任感が強すぎる人とはどういう人なのか、どうしてそうなってしまうのか、そしてそういう自分にどのように対処したらいいのかについて考えていきましょう。

責任感が強い人の特徴

責任感が単に強いというよりも「責任感が強すぎる」人の特徴を挙げていきましょう。

仕事を積極的に引き受ける

責任感が強すぎる人にとっては「自分が責任を感じること」=「絶対に引き受け完成させなければならない義務」です。たとえ嫌だと感じても自分の感情を抑圧します。ですから頼まれた仕事はもちろん断りませんし、頼まれなくても自分から積極的に引き受けることも多いです。

自分のキャパシティ(許容量)を考えない

責任感が強すぎる人は「自分の責任をきちんと負うこと」しか頭にありません。そのため「その責任(仕事)は自分が消化しきれるかどうか」という判断をせずに引き受けることもあります。 ということは自分の手に余るような仕事であったとしても、責任感が強すぎる人は自分がやるべきだと判断したときは引き受けてしまいます。 その結果として、本人が非常に無理をすることになったり途中で挫折してしまったりするのです。

自己評価が非常に低い

責任感が強すぎる人はなぜそんなにも責任を引き受け、はたさなければならないと思っているのでしょうか。 その大きな原因の一つは、自己評価が非常に低いことにあります。責任感の強すぎる人の多くは「自分は弱い」「自分はできない」「落ちこぼれ」と思い込んでいるのです。だから人一倍努力しなければならない、「最低限の」責任は果たさなければならない、と考えているのです。 このため何に対しても「こんなに能力がない自分がちゃんとやれているだろうか」という不安を抱えています。その不安は極めて根深く、たとえ本人が打ち消しても何度でも出てくるような強いものです。

人に対して批判的

責任感が強すぎる人は自己評価が低いと書きましたが、このように自己評価が低いことを原動力として頑張る人は、他人に対する評価も非常に厳しくなります。 なぜなら「能力の低い、弱い自分すらこの程度のことができるのだから、他人はもっとできて当然」と無意識に考えるからです。そのため責任感が強すぎる人は他人に対して評価が厳しくなります。その結果として他人に対して極めて批判的になるのです。

余裕がない

責任感が強すぎる人は、自分がちゃんと隅々まで責任を果たせているか、いつもいつも自分をチェックし続けています。そのため自分が引き受けている仕事以外には何をする余裕もなくなります。 特に日本の社会では、仕事の多くは共同で連係して行います。ですから円滑な連携のためには、仕事以外のちょっとした気遣いが必要になります。 しかし責任感が強すぎると、「仕事」はきちんとしますが、仕事意外に振り向ける余裕がなくなるため、他人への気遣いなどがおろそかになりがちになります。

誰も分かってくれないと思っている

常々「こんなに大変なのに誰も分かってくれない」というような愚痴を口にします。時に自分の許容量を超えるような仕事すら引き受けるのですから、辛くなり愚痴がでるのは当たり前です。

責任感が強い人の性格

では、上に書いたような特徴がある責任感が強すぎる人の、そもそもの性格はどのようなものなのでしょうか。

人に任せられない

責任感が強すぎる人は自分に責任があると判断したことは、すべて自分一人で抱え込み、すべて自分一人で処理しないと落ち着きません。自分に責任がある仕事について人の手を借りることは、自分が能力不足であるかのように感じるからです。 そのために自分の仕事を誰かに任せることは、責任感が強すぎる人にとっては非常に難しいことなのです。

完璧主義

責任感が強すぎる人は完璧主義です。責任感が強すぎる人の完璧主義、仕事に対してきちんとした姿勢で望むことから始まり、そのとき最も適切な行動を取り決定をし、そして理想的な結果を出す、それら一連の行動「すべてが完璧」であることを目指しています。 ですから責任感が強すぎる人は、頑張っても頑張ってもちゃんとできているかどうか不安なのです。このような重い不安が本人にとって過剰なストレスとなることはいうまでもありません。

すべてが自己責任

失敗というものは常に本人の責任とは限りません。仕事でいうなら顧客の都合、パソコンの故障、そもそも上司の指示ミス…色々なことが原因になり得ます。 しかし責任感が強すぎる人はミスや失敗はすべてが自己責任であると考えます。顧客の都合やパソコンの故障ならそれらを想定して回避策を考えなかった自分の責任、上司の指示ミスなら自分がしっかり仕事を理解していれば上司の指示ミスに気がついたのに…というふうに考えるのです。

責任感が強くなる心理的な理由

行き過ぎた責任感を抱えて生きることは非常に辛いことです。自分はしっかりと努力しているだけのつもりなのに、いつの間にか酷いストレスを溜める、周りの人にもあたりが厳しくなってしまうなど、色々な面で上手くいきません。 ではこのように行き過ぎた責任感を持ってしまうのはなぜなのでしょうか。

根深い恐怖感を持っている

責任感の強い人の思考を根幹から縛っているのは、実は「深くて暗い底なしの恐怖」です。自分自身の意志や物の見方を無意識に曲げてしまうほどの根深い恐れです。 責任感が強すぎる人のうち、多くの人が自分が抱えている恐怖感をほとんど自覚できていません。自分では「きちんと仕事をしないと」とだけひたすら思っています。 以下、恐怖感の例をいくつか挙げていきます。これらのすべて持っている人もいれば、このうちのいくつかしか持っていない人もいると思います。

強い劣等感を持っている

責任感が強すぎる人のほとんどが抱えているのが、非常に重い劣等感です。 責任感が強すぎる人は、自分は欲望や誘惑に弱いし能力もない、努力も人より足りない、と思っています。だから、せめて人よりも努力して「責任」だけは果たさなければいけない、と思い込んでいることが多いのです。

失敗することへの強い恐怖がある

ただでさえ自信がないのですから、責任感の強すぎる人にとって失敗や恥をかくことは致命的なストレスとなります。 過去に笑いものにされたり、人前で酷い失敗をしたりしたのかもしれません。あるいは親などに「お前はできない子、しっかりやりなさい」と言い続けられたのかもしれません。 原因や理由は色々あると思いますが、責任感が強すぎる人は失敗すること、恥をかくことを普通の人よりも非常に恐れています。ですから失敗しないように、行き過ぎるほどに責任を果たそうとするのです。

「できたこと」にしか自信を持てない

通常、何かができたこと、何かをやり遂げたことは、自信を持つための大切なステップになります。 しかし責任感の強すぎる人のように劣等感を抱え、失敗を酷く恐れている人は違います。 何かができる度に「できた」という自信を持てる一方で、同時に「もしできなかったなら自分はダメだ」という自己否定も育ててしまうのです。そのため、充分な結果を出したとしても、失敗がさらに怖くなってしまうのです。

強い承認欲求を持っている

責任感が強すぎる人は、自信がない分、人に認めてもらいたいと無意識に強く欲しています。承認欲求、つまり自分を誰かに認めてもらいたいという気持ちが人一倍強いのです。 他者に認めてもらうにはどうしたら良いでしょう?一番簡単なのは「頑張っている姿」と「結果を出すこと」を示すことです。ですから責任感が強すぎる人はひたすら頑張り、かつ結果を出そうとするのです。 承認欲求自体は人間ならば誰にでもある欲求です。上手く付き合うことができれば前向きに頑張ることに繋がります。ですから承認欲求自体は悪いものではありません。しかし「他者が認めてくれないなら自分に価値はない」というような過剰な承認欲求は、本人のストレスにしかなりません。

認めて欲しいから断れない

責任感の強い人の頭には「NO(できるとしても断る)」という選択肢が頭の中にはありません。「断る」とか「○○をしない」とか、そういった「拒否」の選択肢がそもそも頭にないのです。 万が一頭に思い浮かんだとしても、その選択肢を選ぶことがどうしてもできません。なぜなら、常に人に認めて欲しいと思っている責任感が強すぎる人にとって、人の依頼を断るということは、せっかく人が認めてくれるチャンスをくれたのにその機会をみすみす捨てることを意味するからです。 つまり、責任感が強すぎる人にとって「人の依頼を断ること」=「人の期待を裏切り自分の評価を下げること」であり、そんな恐ろしいことはできないと無意識に感じているのです。

強すぎる責任感が身を滅ぼす理由

「人一倍努力しているのに上手くいかない、むしろ事態が悪化してしまう」。こうした強すぎる責任感はなぜそんな事態を引き起こしてしまうのでしょうか、

過剰なストレスをつねに抱えることになる

「責任感が強くなる心理的な理由」のところで「責任感が強すぎる人の責任感の根っこにあるのは強い恐怖」と書きました。特に「失敗する恐怖」です。 このような強い恐怖にいつもさらされているということは、本人の中には本人も気がつかないうちに心身の不調も引き起こしかねないような計り知れないほどの大きいストレスがたまっています。 また、責任感が強すぎる人が一番恐れている「失敗」をしてしまうと、普段の重いストレスに加えて「失敗」という致命的なストレスが加わることになって心が簡単に折れてしまいます。 周りからみると「そんな小さなきっかけで心が折れるの?」と思うこともあるかもしれませんが、責任感が強すぎる人にとってはそれほどの重圧が普段からかかっているのです。

「できない自分に価値はない」

責任感の強すぎる人にとって「理想的にできるか、できないか」が問題だとお話しました。では、責任感が強すぎる人が失敗した場合はどう考えるのでしょう。 失敗したとき、普通は本人の能力そのものの問題とは考えません。通常は、単にやり方がまずかったり知識不足だったりと、あくまで本人のやり方が部分的に悪い、だからそこを改善しようと考えます。 しかし責任感が強すぎる人が失敗すると自分を全否定します。「失敗したのは自分にそもそもこの仕事をやるだけの能力がなかったから」と考え「失敗した自分にはもうなんの価値がない」と思ってしまうのです。 できる自分には価値があるけれども、できない(失敗する)自分にはまったく価値がない、そう本気で考えており、常に失敗を恐れているのです。

周りに敬遠されてしまう

「責任感が強い人の特徴」のところで挙げたように、責任感が強すぎる人は他人に対して非常に批判的です。また過度のストレスをいつも抱えているので人に接するときに余裕がありません。 物言いがきつくなったり「そんなこともできないの?」となじるように言ったりします。人はおよそそういう人とは一緒にいたくないものです。 また、たとえ仕事ができても人をすぐに批判する人を、他人はなかなか信頼しようとは思いません。結局、仕事はできるのに仕事(の結果)しか信頼されず、孤立してしまうのです。 責任感の強すぎる人の方も自分が「仕事で出す結果」でしか評価されないことに薄々気がつきます。認めてもらおうとして更に結果を出そうとして、一層ストレスを溜めて人に攻撃的になっていまい、ますます孤立して…という悪循環に陥ってしまうのです。

あなたは責任感が強い?診断してみよう

以下に責任感が強すぎる人の傾向をまとめてみました。よく当てはまるものがあるのであれば、一度自分を見直してみましょう。 ・いつも「もっとやらなければ」と思っている。 ・失敗すると「自分にそもそも能力がない」とすぐに考えてしまう。 ・結果を出せても「本当にこれで十分だっただろうか」と繰り返し考えてしまう。 ・人からの批評や評価が怖い。 ・自分がやらなければならないと思ったことは、イヤだなと思っても自分から引き受ける。 ・自分の頑張りは十分に認めてもらっていないと感じる。 ・いつも「やるべきこと」が頭にある、頭をぐるぐるしている。 ・周りはやるべきことをしていないと感じることが多い。 ・自分は大した能力は持っていないと感じている。 ・自分はいつもちゃんと物事をこなすことができない。 ・頼まれるとイヤとはいえない。 ・どんなものであろうとも、ミスや失敗は自分にとっては致命的なものに感じる。

自分の責任感と上手に付き合うためのポイント

強すぎる責任感は本人が過剰なストレスを抱えることになりますし、周りも辛い思いをするとお話ししました。それでは、責任感の強すぎる人は、どのように自分の責任感(という名の恐怖)と付き合っていけばいいのでしょうか。責任感の強すぎる人へのアドバイスという形で以下、お話しします。

恐怖心と向かい合う

繰り返すように、責任感が強すぎる根本的な原因となっているのは、失敗や自分の弱さに対する根深い恐怖です。いくら自信を持とうと思っても、恐怖心をどうにかしないことには同じことを繰り返してしまいます。まずは自分の恐怖心とその理由に気づくことです。 つまり自分の恐怖心と向かい合うことが必要になるのです。なぜ自分が「失敗してはダメだ」「自分はダメな人間だ」と思うようになったか、落ち着いてゆっくりと考えてみましょう。上手く行かないようであれば臨床心理士など専門家の手を借りるのも一つの手です。 無意識にあなたの心を縛っている根の深い恐怖心と向き合い、できれば解消する方向に持っていくことが、本当の自信と責任感を持つことに繋がります。

条件付きではない自信を持つ

自分の過剰な責任感と付き合うにあたって、恐怖心に気づくことと同じくらい大事なのが「自信を持つ」ことです。これが一番大切なことですが、一番難しいことでもあります。 今、これを読んでいる責任感が強すぎる人の中には「私は責任を果たしている、あれもできた、これもやった、だから自信がある」と思っている人もいるかもしれません。 確かに、何かができること、できたことは自信に繋がります。自信を持つための第一歩です。しかしあなたの自信は、結果しか求めていないために「○○ができたなら自信を持っていい」という条件付きの自信だ、ということに気づいて欲しいのです。 それは裏返すと「○○ができなければ、私はダメな人間だ」という気持ちと表裏一体の自信なのです。ちょっとした失敗で簡単に崩れてしまうような自信なのです。もっとしっかりした自信を作る必要があるのです。

自分を赦す

では、どのようにしたらしっかりした自信が持てるのでしょうか?そもそも「しっかりした自信」とはどういうものなのでしょうか? 自信とは「自分を信じる」と書きます。どのような自分であっても疑うことなく信じることです。疲労からうっかり朝寝坊するような自分も、締め切りを守りきれなかった自分も「あなた」であり、そうした弱い自分もまるごと信じることが本当の自信なのです。 本当の自信を持つための最初の一歩は「失敗をした自分を赦す」です。言い訳というのは人にするのは確かに見苦しいですが、自分に対しては、きちんと、しかし堂々と言い訳をしてください。自分が自分の弁護人になるのです。できれば頭の中でやるのではなく書き出してみるとよいでしょう。

自分の頑張りを認める

責任感が強すぎる人は弱い自分を許せないからこそ、自分を鍛えしっかりさせるために頑張っています。ですから、弱い自分、失敗した自分を赦せといわれても難しいでしょう。ですから自分を赦すトレーニングと共に、自分の頑張りを認めることにも挑戦してみましょう。 確かに、大人になれば結果を出さなければ実績としては認められません。ですが結果は、今すぐでるとは限らないものです。頑張ったこと自体がやがてあなたの力になり、この先、全く別のことで役に立つこともあります。「真剣に頑張ったこと」はそれ自体に価値があるのです。 今この場での結果には繋がらなくとも、必ずどこかで役に立ちます。確かにあなたの思った結果ではなかったかもしれません。しかしだからといって、努力のすべてやあなた自身の価値や能力まで残らず否定することではないのです。

努力したこと=脳の筋トレと考える

結果にかかわらず自分の努力を認めることが難しいのであれば「私は努力するという脳の筋トレをした」と考えるのも一つの手です。 筋肉トレーニングはトレーニングそのものが目的です。筋トレはそれをすることによって丈夫な筋肉を蓄えて健康など様々なことに役立てていくものです。あなたは筋トレのように毎日毎日しっかり努力という脳のトレーニングをしたのです。 本当の「結果」は気がつかないうちにあなたの血肉となった、様々な知識であり経験なのです。

「しない」という選択肢を入れる

自分の弁護をきちんとする、頑張りを認める、そういうことが少しずつできてきたら、次は「しないこと」に取り組んでみましょう。 上にも書いたとおり、責任感の強い人は「自分がやるべき」だと判断したことを「しない」ことはできません。「NO」とはどうしてもいえないのです。 ですから、あえて「NO」の選択肢を頭の中に作りましょう。実際にNOと言わなくてもいいのです。断る前提で自分自身の仕事の状況のチェックをしたり、断るとしたらどういう理由があるか、と考えたりするだけでもいいのです。

強すぎる責任感と劣等感から解放されよう

責任感の強すぎる人というのは、自分が弱い、自分がダメだと痛感しているからこそ強くなろうと頑張った人です。ただ過剰なストレスで心が強ばったままではその人の本当の能力は発揮できません。 自分をあれもしてないこれもしてないと監視し、縛れば縛るほどかえってそのストレスのために失敗やミスが多くなってしまいます。自分を自由にしてあげた方が、自分も楽で本来の能力を発揮できますし、周りも息が詰まりません。 強すぎる責任感と自分を追い込んでいる恐怖(劣等感)から自分を解放し、今までの努力で得た様々な経験を生かして、自分のペースで豊かに生きられるようになりましょう!

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ライター

薄荷

薄荷

メンタルケアや自己啓発を幅広く勉強しています。勉強と自分の経験を踏まえ、ちょっとした日常で具体的に役...

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