2019年04月11日公開

2019年06月15日更新

[現役コーチ執筆]コーチング的思考を日常に取り入れたら人生が変わる?実際の経験もご紹介

最近世間でも「コーチング」という言葉が浸透しつつあります。「コーチングってなに?」と思われている方もその効果は必見です!「何をやってもうまくいかない」「どうしてもネガティブになってしまう」というあなたがポジティブに人生を進めるヒントになれば幸いです。

コーチングとは?

1950年代から主にスポーツの分野で使われていた「コーチング」ですが、1990年代からビジネスの分野にも広がりを見せています。最近では大坂なおみ選手のコーチが有名になりましたが、有能なコーチがいれば高いパフォーマンスを出すことも可能になります。 「コーチ(Coach)」という言葉はもともと「馬車」という意味があります。馬車の役割が「目的地まで送り届ける」ということから「目標達成を支援する」手段として「コーチング」という言葉が使われるようになりました。 コーチングは、従来のコンサルティングのようなアドバイス型のものではなく、相手に気づきを与えることで「自発的行動を促す」スキルとして活用されています。あくまで個人的な見解ですが、筆者にとってコーチングは「視界の外を見せてあげること」だと考えています。 実際に、筆者はコーチングを学び、コーチングを受け、コーチングを実践することにより、自分自身が大きく変わったのを実感しています。この記事では、コーチングの概要と今日からでも個人で取り入れられるコーチング的思考をご紹介したいと思います。

コーチングで使う5大スキルとは?

コーチングをやるうえで基本となるスキルが5つあります。この5大スキルはコーチングを提供する際に使うものですが、普段の会話でも使えるコミュニケーションスキルでもあります。基礎的なスキルですので紹介して行きたいと思います。

承認

「承認」とは「相手を認める」ことです。コーチングでは自発的に「気づき」「行動する」ことを促すために、相手にたくさん話してもらいやすい状態を作る必要があります。まずは相手を認めることで、安心して話してもらいやすい環境を作ります。 承認をするためには、「うなずき」「あいづき」「オウム返し」などが有効です。また、「認める」と「ほめる」に違いがあり、認めることは自分の判断を加えずに「ただ受け入れる」という姿勢が必要となります。

傾聴

「傾聴」とは「聴くこと」です。あえて漢字を「聞く」ではなく「聴く」にしたのは、「聴く」という漢字には「注意して聴く」という意味があるからです。相手の話を注意して聴くことにより、相手に話してもらいやすい環境を作ります。 また、聴くときのポイントとしては「言葉以外の部分も聴き取る」ということです。人は言葉で発していることと考えていることが違うことがあります。言葉をうのみにせず「その背景には何があるのか?」などに注意するのも「聴く」ポイントとなります。

質問

コーチングでは「相手の中から引き出す」視点が必要となります。それを促すのが「質問」です。質問には「はい/いいえ」でこたえられる「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」があります。 コーチングを提供する相手のことを「クライアント」と言いますが、クライアントにとって適切な質問を判断し、使い分けることが必要です。「いい答えはいい質問から」と言われることもあり、質問は大切な要素となります。

フィードバック

相手に客観的事実を伝えることを「フィードバック」と言います。コーチングではこのフィードバックを有効に活用することで、相手に気づきを与えていきます。人間は自分自身のことほど見えてないことが多く、フィードバックはクライアントの事実を映し出すためにも有効となります。 よく混同しがちなのは、ここで自分の意見を言ってしまうことです。それはフィードバックにはならず、あくまで客観的事実を述べる必要があります。「私には~のように感じます」など、思ったことではなく「感じたこと」を伝えることがポイントとなります。

リクエスト

相手の行動を促すために、コーチングでは「リクエスト」を活用することがあります。人間は、人と共有したことは「やらなければ」という責任感から行動に移すこともあります。 相手にリクエストをすることで、背中を押したり高い要求をすることでより高いパフォーマンスを出せることがあります。クライアントの状況を見て、適切なリクエストをすることで、1人では成し遂げることのできなかった行動を促すことが可能となるのです。

コーチングの活用シーンとは?

コーチングの概要をお伝えしてきましたが、実際コーチングはどのような場面に使われているのでしょうか?3つ事例をあげてご紹介したいと思います。

ビジネス編:企業への導入事例

コーチングは基本1対1で行うことが多いですが、コーチング研修として企業に取り入れられることもあります。中小企業から大手企業まで幅広くコーチング研修が導入されています。コーチングは営業成績や事業拡大を加速するためにとても有効です。 社内コミュニケーションの活性化により、自由な意見を出せる環境づくりや生産性の向上などにつながるため成果が出るのも速くなります。また、プロジェクトを立ち上げたり、一部の社員に1対1のフォローをするなど多方面からの活用も可能です。

スポーツ編:大坂なおみ選手の事例

ここ最近で話題になったコーチといえば、大坂なおみ選手の元コーチであるサーシャ・バイン氏です。大坂なおみ選手がグランドスラム制覇できたのも、このバインコーチの存在が大きかったと言われています。 バイン氏は従来型の「スキル」「知識」を教えるティーチング的なスタイルではなく、選手が自分で「気づき」「行動する」ことを促すことを重視していました。バイン氏の指導で精神が安定したことも大坂なおみ選手の優勝の秘訣といえるでしょう。

教育編:子育ての事例

子育てなどにもコーチングが活用できます。子育てのコーチングに特化とした講座を開催している機関も多数あり、教育分野にも広がりつつあります。子育てコーチングに関する書籍は、今や130種類も出ており今後も注目が集まっています。 最近では、ボーク重子氏がテストの点数のような数値では表せない、人間の能力である「非認知能力」についてテレビで紹介したことで話題になっています。子どもから答えを引き出す「コーチング型教育」は今後さらに広まっていくでしょう。

ひとりでもできるセルフコーチングとは?

コーチングは1対1や1対多など、人と人のかかわりの中で使われるものと思われていますが、実はひとりでできる「セルフコーチング」というものがあります。人は知らず知らずのうちに、自分に何らかの「問いかけ」をしています。 セルフコーチングとは、この「問いかけ」の質問をコントロールすることにより、考え方を変えるのに効果的です。ここからはひとりでできる「セルフコーチング」についてご紹介したいと思います。

セルフコーチングの効果

セルフコーチングは自分への「問いかけ」をコントロールすることで考え方を変えるとお伝えしましたが、具体的にどのような効果があるのでしょうか?ここでは、セルフコーチングの効果を3つご紹介したいと思います。

前向きになれる

セルフコーチングを取り入れることによって、考え方を前向きにすることができます。自分にとって前向きな問いかけをすれば、前向きな答えを導き出すことが可能になるのです。

モチベーションがあがる

セルフコーチングを取り入れることによって、モチベーションをあげることも可能です。考え方が前向きになれば自然とモチベーションがあがり、物事がうまくいくのです。

問題解決につながる

セルフコーチングを取り入れることによって、問題解決につながることもあります。悩んでいるときにこそ、自分自身に質問をすることで違う視点を生むことが可能となるのです。

セルフコーチングで使える質問集

セルフコーチングをするためには、自分に対して有効な質問をすることが大切です。また、自分に対する質問は「前向きであること」が大前提となります。ここで、セルフコーチングで使える質問を4つご紹介したいと思います。

どうすればうまくいくだろう?

物事がうまくいかないとき、どうしても「なぜうまくいかないのだろう?」と考えてしまう人が多いのではないでしょうか?でもこの質問だと、「あの時〇〇ができなかったから」と後ろ向きな答えになってしまいます。 そんなときは「どうすればうまくいくだろう?」と問いかけをしてみましょう。すると自然と解決策を探すようになり、物事がうまく運ぶようになるのです。

ここから何が学べるだろう?

自分にとって良くないな出来事が起こったとき、どうしても落ち込んでしまうことがあります。ですが、良くない出来事にこそ学びがあるものです。「ここから何が学べるだろう?」と自分に問いかけることで、良くない出来事が意味のあるものになります。 例えば、仕事で重大なミスをしたときにどうしても自分を責めてしまいがちですが、「ここから何が学べるだろう?」と問いかけることで「次にはうまくいかせるぞ!」と前向きな気持ちになれることでしょう。

他にどんなことが考えられるだろう?

悩んでいるときは、つい視野が狭くなってしまい解決策を見つけるのが困難になります。そんなときは「他にどんなことが考えられるだろう?」と自分に問いかけることで新しい視点が生まれることがあります。 思い詰めているときにこそ答えをいきなり出そうとするのではなく、自分に問いかけることで発想を広げることができます。また、質問とともに紙に書きだすことで新しい発見ができることもあります。

今できることは何だろう?

悩んでいるときは、つい先のことまであれこれ考えてしまうこともあります。ですが、先のことを考えすぎても、実際にその時になってみないと変わらないこともあります。そんな時は、「今できることは何だろう?」という質問が効果的です。 未来のことは未来にしかできないし、過去の起こったできごとは変えることはできないのです。今、自分ができることにフォーカスをあてることで、現実的な打開策がとれることもあるのです。

セルフコーチングのオススメ書籍3選

セルフコーチングに関する書籍もいくつか発売されています。筆者も実際に読んだ書籍の中からオススメの3冊をご紹介したいと思います。

セルフコーチング/八巻理恵著

その名の通り、セルフコーチングに特化した本です。「心の筋肉を鍛える」というテーマのもと、セルフコーチングをわかりやすく解説しています。セルフコーチングについて知りたいという方は、まずこの本から始めることをオススメします。

すべては「前向き質問」でうまくいく/マリリーG.アダムス著

「前向き質問」がいかに大切であるかを、物語調に書いている本です。「答えがすべて」という主人公・ベンが、質問好きのコーチ・ジョゼフに出会い考え方が変わっていく様子を描いています。日常のシーンの中で、具体的にセルフコーチングの重要性が感じ取れる1冊です。

1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書/山崎拓巳著

先に紹介した2冊と少し趣旨は違いますが、1日10分間の「ひとり会議」で問題を解決していくステップを紹介した独自のセルフコーチング術を紹介している本です。本のレイアウトも非常に読みやすく、オフィスでも活用できる実践的な1冊です。

筆者がコーチング的考え方に出会いどのように変わったのか?

コミュニケーションが飛躍的に改善した

冒頭で、コーチングの5大スキル「承認」「傾聴」「質問」「フィードバック」「リクエスト」をご紹介しましたが、これらはコミュニケーションの基本スキルでもあります。特に「承認」「傾聴」「質問」は会話の中でも欠かせません。 筆者はこの「承認」「傾聴」「質問」をうまく身に付けることができたので、以前より人の話に耳を傾けることが増えました。以前は一方的に話していた筆者ですが、コーチングを学ぶことで相手が気持ちよく話せる環境を作ることができました。 これは、仕事やプライベートのシーンでも幅広く使えるため、身に付けておいて損はないスキルだと思います。意識的に取り入れることであなたのコミュニケーションも飛躍的に改善することでしょう。

考え方がポジティブになった

コーチングでは、肯定的な言葉をつかってプラスのイメージを描くことがあります。自分自身に肯定的な宣言をすることを「アファメーション」といいますが、筆者はこのアファメーションを生活に取り入れました。 「できる」「良い」などの前向きな言葉を自分に言い聞かせることで、考え方がポジティブになりました。言葉の影響力はとても強く、筆者は今までならできなかったことを次々とチャレンジするようになりました。なにより、自分の言葉を一番聞いているのは自分なのです。 サッカー元日本代表の本田圭佑選手が「イタリアの名門チームで背番号10番をつける」ということを宣言し実現していましたが、まさにこれも言葉の影響力といえるでしょう。

精神力と問題解決力が身についた

先ほどご紹介した「セルフコーチング」にまつわる話ですが、筆者は今まで「なぜうまくいかなかったのか?」と考えるタイプでした。ですが、コーチング的考え方を取り入れることで「どうしたらできるか?」を考えるようになりました。 今までだったらただ落ち込んでいた場面でも、「どうしたらできるか?」という思考で乗り越えられる力がついたと実感しています。「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉がありますが、自分の行動を変えることに集中できるようになったのです。 結果、今までだったら1回やって失敗したら落ち込んでいた場面でも「ここから何が学べるだろう?」「こんな方法もある」などと考えられるようになり、精神力と問題解決力が身についたのです。

コーチング的考え方を取り入れて人生を好転させよう

「コーチング」という言葉を聞いたことがあっても、なかなか触れる機会がなくてわかりづらく思っている方も多いのではないでしょうか?また、コーチングはお金もかかるし、意識高い系の人がやるものだから「自分には関係ない」と思われる方もいるかもしれません。 ですが、セルフコーチングやコーチング的な考え方を取り入れること1人で今日からでも始められます。今回の記事は、筆者の経験から日常生活で取り入れやすいところを抽出してお伝えいたしました。あなたがコーチングを日常に取り入れて人生を好転されることを祈っています。

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るんば

外国語大学卒業後、10年間セールスを経験。コーチングを使ったセールス戦略のプロデュースをしている。...

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