2019年04月11日公開

2019年06月16日更新

[実践編]苦手な人との関係をなんとかしたいあなたへ。NLP資格者が解説する改善法7ステップ!

苦手な人とはできるだけ会いたくないものです。しかし社会は、なかなかそれを許してくれません。あなたは苦手な人とうまく付き合っていますか?苦手な人のせいで、毎日が苦しく体調もよくない、というのなら早めに手を打つべきです。人間関係を楽にする方法を詳しく解説します。

あなたの周りにいる苦手な人

「今まで苦手な人に会ったことがない」という人は、あまりいないでしょう。やはり人生のどこかで「嫌だな」とか「関わりたくないな」などと思う人に会ってしまうものです。 もしかしたら、その苦手な相手はあなたの家族や隣人、あるいは会社の上司かもしれません。苦手な人のことを思い浮かべるだけで、嫌な気持ちになってしまうことでしょう。そんな苦手な人から今すぐ離れたい、逃げ出したい、と思うのは当然です。 苦手な人のことを忘れようと、やけ食いしたり、衝動買いしたり、体に悪い嗜好品にのめり込んだりしてしまう人もいます。ただ、それではほんとうの意味で問題が解決したとはいえません。

ときには「苦手な人はどこにでもいる。それが現実」と割り切ることも大事です。しかし、割り切っても気持ちが楽にならない時はどうしたらよいのでしょうか?そのまま耐え続けるのも苦しいし、ストレス発散しても苦手な人が消えるわけではありません。 もし、あなたが長く苦しんできたのに何も変わっていないのなら、今までとは違った見方をしてみてはどうでしょう。つまり、問題との関わり方を変えてみるのです。 筆者が学んだNLP(神経言語プログラミング)は、他の人との関わりを根っこから変えるような体験を与えてくれます。多くのカウンセラーがNLPに注目していますが、NLPの技法を使うことによって、あなた自身があなた専属のカウンセラーになることもできるのです。

苦手な人の嫌なところは自分にもある?

人によって、苦手だと感じる人の特徴はいろいろあると思います。たとえば、攻撃的、威圧的、自分勝手、すぐ他人のせいにするなどです。しかし、こうした苦手な人の「悪」に見える部分は、私たちの中にまったくないのでしょうか? 実は、そういう否定的な部分が自分の中にあるからこそ「悪いこと」がよくわかる、という面があるのです。こう言うと「そんなことあるわけない!」といって怒り出す人もいるかもしれません。 しかし、あなたが苦手な人を不快に感じるのは、実はあなた自身の嫌なところを見せられているからかもしれないのです。これを心理学では「投影」といいます。この「投影」を自分の中に見つけられたら、苦手な人との関係は必ず変わっていきます。

苦手な人もあなたのことを苦手に感じている?

自分のそばに苦手な人がいると、緊張したりイライラしたりしますよね。できるだけ話しかけてほしくないし、離れていたいと思うものです。このような「逃げたい」「不快だ」「嫌だ」と感じるとき、私たちの脳で何が起こっているでしょう? 私たちの脳は、過去の記憶と照らし合わせて「快・不快」を決めます。こうした脳の働きは、もともと人間が生きるために必須のものでした。少しでも危険を察知したら、瞬時に「逃げろ!」とか「やっつけろ!」といった信号を出すのです。 もちろん、あなたの苦手な人にもこうした脳の働きがあります。ですから、こちらが不快な雰囲気を出していたら、よほど鈍感な人でないかぎり相手もその空気を読んで態度を変えるでしょう。つまり、苦手な人もあなたのことを苦手だと感じているかもしれないのです。

苦手な人を変えることはできない?

もし、あなたが他の人から一方的に価値観を押し付けられたら、すぐに反発するでしょう。それと同じように、あなたの苦手な人も価値観を押し付けられたくないはずです。そもそも人は、ふつう「変わりたい」とは思っていません。 人には、できるだけリスクを避けて自分を守ろうとする「習性」のようなものがあります。ですから人を変えるのは、とてもむずかしいことなのです。 しかし、相手の考えを認め、受け入れることで相手の態度が変わりやすくなります。NLPのカウンセリングでも、まずは信頼関係を築くことからはじめます。これを「ラポール」といって、相手をよい方向に導いていくための貴重な第一歩になります。

NLPの技法で苦手な人との関係が楽になった筆者の体験

筆者も、当時の職場で上司とうまくいかない時期がありました。そのときの体験について少し書いてみます。

筆者が苦手にしていた上司

筆者が苦手にしていた上司は、部下には非常に多くを求めるのに、本人は最小限の努力しかせず、自分勝手に仕事をすすめる人でした。そのため筆者もまわりの人もけっこう困っていました。筆者の他にも、その上司を苦手に感じている人はたくさんいました。 筆者は、その上司にときどき反論していたのですが、その度に「嫌なら、別の会社で働けば?」と言い返してきます。そういう上司の仕事のやり方や人に対する態度は、上司の「流儀」のようになっていて、他の人の忠告など聞こうとしませんでした。 そんな上司のことが家に帰ってからも忘れられず、怒りと憎しみでぐっすり眠れない日が続いたこともありました。筆者は、上司の「嫌なら辞めればいい」という言葉の通り、会社を辞めようかと考えることもありましたが、逃げたくないし納得もできませんでした。

イメージの中の上司が放った印象的な言葉

ちょうどその頃、筆者はNLPと出会いました。NLPは、コミュニケーションを効果的にする手法として知られていて、セラピーから自己実現まで応用できる実践的な心理学です。 さっそくNLPのトレーニングをはじめた筆者は、上司との関係を「ポジション・チェンジ」という手法で取り組みました。すると、このポジション・チェンジをすすめるうちに筆者が持っている上司のイメージはかなり変わっていきました。 イメージの中で上司の立場になったとき、重たい責任から逃げられない苦しみがありありと感じられました。また孤独感や筆者に助けを求めている気持ちも感じました。そのやりとりの中でいちばん印象的だったのは、「おまえは自分の役目を十分に果たしているか?」という言葉でした。

苦手だった上司との関係が変わった

筆者は、自分なりにやるべき業務はこなしていました。しかし、イメージの中の上司に「役目を十分に果たしているか?」と聞かれたとき、答えに困ってしまったのです。そのとき、筆者は「やるべきことは他にもある。まだ十分ではない」と反省しました。 そして、怒りをぶつけていた上司が、実は筆者を育てようとしてくれていたことに気づいたのです。現実の上司がどのように考えているか、本人に確認したわけではありません。しかし、少なくとも筆者自身には、そのように感じられました。 不思議なことに、ポジション・チェンジをおこなった後、あの苦手な上司が前ほど苦手だと思わなくなりました。実際の上司は何も変わっていないのですが、筆者の中のイメージが変わったことで、上司との関係は次第によくなっていったのです。

苦手な人の見方を変える7つのステップ

ここでは、NLPの手法の一つであるポジション・チェンジの解説をします。この手法がユニークなのは、「3つの視点」から人間関係を見ることです。 複数の視点で見ることによって、お互いの気持ちや考えを客観的にとらえることができます。人間関係がこじれた時にとても役に立つ手法の一つです。

相手の見え方・感じ方を知る「ポジション・チェンジ」

NLPには、「地図は土地そのものではない」という大原則があります。地図とは「私たちの見え方・感じ方」であり、土地とは「現実そのもの」を意味します。 つまり、「あなたが感覚でとらえている世界は、現実そのままの世界を映し出しているわけではありませんよ」ということです。ですから、あなたがものごとに対する見方や感じ方を変えれば、あなたの「現実」が変わることだってあるのです。 あなたの持っている人間関係の地図(知覚)に手を加えることで、人間関係の土地(現実)が変わるということです。ポジション・チェンジは相手に対する見方や感じ方を変える効果的な手法で、人間関係を改善するときによく使われます。

「ポジション・チェンジ」7つのステップ

ポジション・チェンジでは、3つのポジション(視点)から人間関係を見つめます。3つのポジションとは、1つめが「自分のポジション」、2つめが「相手のポジション」、3つめが「第三者のポジション」です。 ここでのポジション・チェンジは7つのステップがあります。本来ならサポート役がいることが望ましいのですが、ひとりで行っても何となく感覚はつかめると思います。それでは各ステップを解説します。

ステップ1:2つのイスを用意する

まず2つのイスを用意してください。ひとつは「自分」のイス、もうひとつは「苦手な人」のイスです。第三者のポジションでは、立ったまま行うのでイスはいりません。では、自分のイスの場所を決めたら、苦手な人のイスを好きなところに置いてください。 このとき、苦手な人のイスの位置や向きに注意してください。自分のイスの正面に苦手な人のイスを置く必要はありません。ちょっとズレていたり、斜めになっていたりしても大丈夫です。苦手な人とあなたの関係がイスの位置に何となく表れていたらよいです。 自分のイスに座ったら、苦手な人のイスにあなたの苦手な人が座っているのをイメージします。苦手な人の顔や話し方、声、態度など、できるだけはっきりイメージしてみましょう。

ステップ2:苦手な人に伝える

苦手な人のイメージに向かって、あなたが思っていることや感じていることを声に出して伝えてください。どんな不満や愚痴、怒りでもかまいません。

ステップ3:第三者の視点から見る

苦手な人に言いたいことが言えたら、その自分のイメージをイスに置いたまま立ち上がります。そして、軽く深呼吸して気持ちをニュートラルに戻したら、2つのイスの中間あたりに立ちます。その場所が第三者のポジションになります。 このポジションでは特別な感情を入れないで、第三者の立場になります。立ったままで自分と苦手な人を客観的に見ます。

ステップ4:苦手な人になる

次に、少し抵抗があるかもしれませんが、苦手な人が座っているイスに座ります。その際、苦手な人の体の中に入り込むようなイメージが持てるといいです。苦手な人の着ぐるみを着るようなイメージでもよいかもしれません。

ステップ5:苦手な人として主張する

苦手な人になりきって、あなたの座るイス(自分のポジション)に向かって話をしてください。苦手な人の考えや気持ち、立場の違い、それまでの経緯などを想像してみてください。何か言いたいことがあるはずです。

ステップ6:再び第三者のポジションに立つ

苦手な人の主張ができたら席を立ち、苦手な人の意識から出ます。深呼吸や伸びをして、ニュートラルな状態になって、もう一度、第三者のポジションに移動してください。

ステップ7:客観的に2人の関係を見る

第三者のポジションに立って、あなたと苦手な人の関係を客観的に見ます。 以上がポジション・チェンジの流れです。 さて、うまくできたでしょうか?むずかしいと思う人もいるかもしれませんね。でも大丈夫です。うまくいかなくても、二人の関係を少しでも客観的に見ることができたら、それだけでも大きな一歩です。

苦手な人が理解できれば楽になる

人には、それぞれ違った見方や考え方、感じ方があります。同じ状況にいても、見ている世界は人によって違います。NLPでは、こうした世界観の違いを「地図」といいますが、この「地図」をいかにプログラミングしていくかが、その人の幸福の度合いを決めます。 人間関係のトラブルの多くは、相手を理解できないことからはじまります。たとえば、私たちは、ときどき自分の常識と違うことをする人に対して、「あの人のやっていることの意味がわからない!」と怒ることがあります。 しかし、世の中には「意味のわからない人」はたくさんいます。どこかで相手を理解しようと思わないと、自分のまわりはトラブルだらけになってしまいます。逆に、相手を理解できれば、気持ちが楽になるものです。ぜひ、あなたの「地図」を更新してみてください。

苦手な人がいるから成長できる

人が、人間的に成長するためにはどうすればいいのでしょうか。それは自分が見ている視点を離れた「目」を持てるかどうかにかかっています。仕事でもプライベートでも、自分の話ばかりする人は嫌われます。自分中心の視点だと、そうなってしまうのです。 自分中心の視点から離れることをNLPでは、ディソシエイトといいます。問題に振りまわされている自分を突き放してものごとを見ることです。そうすることで問題の解決策が見えてきたりします。 苦手な人は、あなたの痛がるポイントを突いてきます。でも、それに対して、ただ反撃したり落ち込んだりするのではなく、まずは自分の立場を離れたところから見る練習をしてみてください。そのとき、苦手な人は、あなたを成長させるために存在していることに気づくかもしれません。

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ライター

morikei

morikei

メンタル系に強いライター として活動中。10代の頃から体調不良や人間関係に悩み、哲学や心理学に傾倒す...

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