2019年02月22日公開

2019年03月10日更新

陰徳とは?陰徳を積む方法・陰徳が幸福につながる心理学的理由も解説

よく「徳を積む」といった言葉を聞いたことはないでしょうか?その中でも「陰徳」というものと「陽徳」というものがあります。昔から日本では「陰徳を積む」ことをすれば良いことがあると言い伝えられています。そんな「陰徳」についてお伝えしていきたいと思います。

陰徳とは?

「陰徳」とは、「人に知られないようにひそかにする善行」「隠れた、善い行い」のことを言います。人の前では善い行いをすることができる方は多いかもしれません。また、善い行いをしたことを自慢することもあるでしょう。 反対に、人が見ていないところまで善い行いできる人はなかなか少ないと思います。ですが、そんな行いにこそ人生をより良くするための秘密が詰まっているのです。そんな「陰徳」についてご紹介したいと思います。

陰徳の具体例

「陰徳を積む」前に、そもそも「陰徳」と聞いてもいまいちイメージがわきにくいかもしれません。では、「陰徳」にはどのような具体例があるのでしょうか?3つほど例を挙げてご紹介したいと思います。

ゴミを拾う

普段の生活で、落ちているゴミをわざわざ拾おうと思わないかもしれませんし、拾うことで自分が得をするわけではないと思われるかもしれませんが、実際そのような誰もやりたがらないことを進んでやるという行いが「陰徳を積む」ことにつながるのです。

寄付をする

寄付をすることも「陰徳を積む」ことにつながります。寄付すると「自分はいい人」アピールをしてしまいがちですが、それでは「陰徳を積む」とは言えません。あくまで、自分が人からどう見られているなど関係なしに寄付すること「陰徳を積む」うえで大切なのです。

トイレを掃除する

例えば、公衆トイレでも自分が使用した後はこっそりキレイにして帰るなどの心遣いも「陰徳」と言えます。自分のちょっとした面倒さを惜しまずに「次の人のため」と心から気遣った行動が「陰徳を積む」ことにつながるのです。

このように日常でもできる「良いこと」を「誰に言うわけでもなく」するのが「陰徳を積む」ということなのです。一見簡単なことかもしれませんが、人は知らず知らずのうちにそこに「感謝」を求めていたり、「自分をいいように見せよう」と思ったりするものです。 ポイントは「見返りを求めない」というところです。人が見ている、見ていないに関わらず善い行いを「見返りを求めずやる」ことが「陰徳を積む」ということなのです。

陰徳を積むことの意味

「陰徳を積む」というと仏教の教えで、「お坊さんのような特別な人がするんじゃないの?」と思うかもしれませんが、「陰徳を積む」意味を知ればあなたも明日から実行したくなるのではないでしょうか? まず、大前提として、私たちの世界には「善い行い」と「悪い行い」があります。「嘘をつく」「人に意地悪をする」「自分の利益だけを求める」などの「悪い行い」は運気を下げることとなります。 また、その悪い行いはあなた自身の運気を下げることで、自分の大切にしている人たちにも悪影響を及ぼしてしまうのです。 逆に「陰徳を積む」と運気は上がると言われています。「陰徳陽報」という言葉もあり、これには「人知れず良い行いをする者には、必ずはっきりとしたよい報いがある」という意味があります。つまり、自分のした行いは必ず帰ってくるのです。 「陰徳を積む」ことであなたの運気が上がり、あなたの身の回りの人にまで良い影響を与え、好循環となっていきます。似た言葉で「自業自得」という言葉もありますが、自分のした行いは、全て自分に返ってくるのです。

陰徳を積むことは理にかなっている?

「自分の行いはすべて自分に帰ってくるって本当なの?」と思うかもしれませんが、実は自分の行動を一番間近に見ているのは自分なのです。自分が悪いことをしたときに「あぁ…またやってしまった…」などと思い続けていると罪悪感につながりますよね。 そうやって自分に甘え続けていると、さぼり癖がでたり、自己否定につながることもあるのです。このような自分自身に対する認識のことを「セルフイメージ」と言います。実は人生を成功させるためにはこの「セルフイメージ」がとても重要になります。 この「セルフイメージ」を高めるためには、「いい言葉を使う」「肯定的な考えの人がいる環境に身を置く」「感謝をする」「自分にいいものを与える」などいくつかの方法があります。また、人は「小さな成功体験」を積むことでも「セルフイメージ」が高まると言われています。 「陰徳を積む」ことには、この「小さな成功体験」を積み重ねるような効果があります。ベストセラー本「嫌われる勇気」で有名になったアドラー心理学でも、人々の幸福感は「貢献感」と語っています。貢献感とは、文字通りまわりに貢献した感覚のことです。 「陰徳を積む」ことで「小さな成功体験」や「貢献感」を通じて、自分自身の存在価値を感じ、物事をポジティブに捉えられるようになり、仕事や身近な人との人間関係もうまくいくようになるのです。

陰徳と陽徳

とはいっても、善い行いをしたら「正直、見返りを求めてしまう」ということもありますよね。実は、「陰徳」がある一方で、「陽徳」という言葉があります。ここからは「陽徳」についても少しふれたいと思います。

陽徳とは?

「陽徳」は「あらわに人に知られる徳行」のことを言います。つまり、「誰からでもわかる善い行い」ということです。例えば「電車で席を譲ってあげた」「おばあちゃんの荷物を持ってあげた」など「ありがとう」と言われるような行いは「陽徳」と言えるでしょう。

陰徳と陽徳の違いは?

「陰徳」と「陽徳」の一番の違いは「見返りや賞賛を求めるか求めないか」の違いです。例え人が見ていないところで「善い行い」をしても人に自慢をしては「陰徳を積む」ことにはならないのです。 また、感謝される前提ですることも、「陰徳を積む」ことにはなりません。感謝されることで、善い行いをした人も恩恵を受けることとなるからです。あくまで人に言わなくても「善い行い」ができるかというところが大きなポイントとなってきます。 そのため、「陰徳」の方がはるかに運気があがる効力が強いと言われています。

陰徳と陽徳は紙一重

とはいっても「陰徳」と「陽徳」はどちらも「徳」を積んでいることには変わりありません。「陰徳」のつもりでやったけど、気が付けば「陽徳」になってしまっていたということもあります。 「陽徳」でも十分善い行いではありますが、あまりやりすぎると「恩着せがましい」とか「認めてもらいたいからやる」みたいに見られてしまうことも少なくはありません。なので、善い行いをする際には露骨な「陽徳」にならずささやかな「陰徳」を積むことが大切です。

陰徳を積む方法とは

「陰徳」が良いことはわかっていただけたかと思います。では、実際にどのように「陰徳」を積んでいけばよいのでしょうか?「陰徳を積む」ための実例を挙げながら紹介したいと思います。

人や物を大切に扱う

気が付けば人や物をおろそかに扱っていませんか?人や物と長く付き合えばいずれありがたみを忘れてしまいがちです。ですが、身の回りの人や物は元々はなかったものです。なので、大切に扱うべきなのです。 少し古くなったからと言って新しいものを買い続けるのではなく、今あるものを大切にすることで「陰徳」を積むことができるのです。

人が喜ぶ言葉を使う

あなたは自分の発する言葉に気を付けていますか?よく「言霊(ことだま)」などと言われるように、言葉はとても自分自身に対して影響力が高いのです。なにより自分自身が自分の言葉を一番聞いているからです。 自分の感情に任せて「ムカつく」「嫌い」などと人に言っていると、自分に返ってくるのです。ですので、「ありがとう」「嬉しい」「好き」などの人が喜ぶ言葉を使うことで「陰徳」を積むことができます。

感謝の気持ちを持つ

昔から「感謝をすることは良いこと」と言われながらも、日常生活をしているとつい忘れてしまっていませんか?人は感謝をするときに「ありがとう」と言いますが、「ありがとう=有難う」と書きます。「有る」ことが「難しい」と書くのです。 「有難う」の反対は「当たり前」です。つい、「身近な人がいてくれる」「ご飯が食べられる」「家がある」のは当たり前と思っていませんか?仏教では、私たち人間が生まれてきたこと自体が「有難い」と考えられています。ですので、日常にあるすべてが本当は「有難い」ことなのです。 このように「有難さ」に気付いて、あらゆるものに感謝をしていくことで「陰徳」を積むことができます。

悩んでいる人を助ける

悩んでいる人を助けることは「陽徳」に近いかもしれませんが、見返りを求めず本当にその人のためにやり、誰にも自慢をしなければ「陰徳」を積むこととなるでしょう。なので「あの時これをしてやったんだから」というのではなく、「本当に助けたい」という一心で助けましょう。

約束を必ず守る

約束を守ることをきちんとできている人もいれば、いつも時間に遅れたり、言ったことをやらなかったりする人もいます。これは人との約束もありますが、自分との約束もそうです。 自分との約束を守ることは、自分を大切に扱わないこととなります。自分をないがしろにすることで、自分自身に対してネガティブになり、結局は周りの人にまで悪影響を及ぼしてしまうこともあります。 そのような意味でも「約束を守る」ことは「陰徳」を積むために重要な行いと言えるでしょう。

陰徳にまつわる偉人や名言

世の中には、「陰徳」を積むことで大成功を成し遂げた偉人も少なくありません。実際にあった実例を挙げながら紹介していきたいと思います。

徳川家康

「陰徳」を積むことで成功を成し遂げたといえる、代表例が徳川家康でしょう。徳川家康は生誕後6歳から家を守るために人質としてその身を仕え、自分を犠牲にしてきました。 その後、家康は将軍として織田信長や豊臣秀吉らが天下を取り、活躍していた中、家臣を大切にし、人望を築き上げることで天下を取ったともいわれています。「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」という言葉は有名ですが、これこそに地道に「陰徳」を積む家康の姿勢が隠されているのかもしれません。

松下幸之助

パナソニックの創始者である松下幸之助は、偉大な経営者として有名ですが、彼もまた「陰徳を積む」ことで成功した人物と言えるでしょう。裕福な家に生まれた幸之助でしたが、5歳の時に父親が負債を抱え松下家は破産してしまいます。 若くして働きはじめた幸之助は、商売の力を身に付けた後、路面電車に感動したことで電気に関わる仕事がしたいと思い大阪電灯(現・関西電力)で経験を積んだ後、松下電器(現・パナソニック)を創業します。 パナソニックの経営は「人を作り、人を大切にする」と言われており、第二次世界大戦後のインフレにも「せめて従業員だけは」と自ら借金をして守り抜き、リーマンショックの時にも社員を誰一人解雇しなかったというエピソードもあります。 幸之助が「陰徳を積む」を実践してきたからこそ、今や世界的に有名な電機メーカーとして君臨し続けています。

本田圭佑

スポーツ界にも「陰徳を積む」ことで成功を成し遂げた人物がいます。それが本田圭祐選手です。 本田選手は元サッカー日本代表として、今でこそサッカーや経営に携わるなど華々しい経歴ですが、昔から天才というわけではありませんでした。中学時代に所属していたガンバ大阪ジュニアユースではチームへの昇格内定が出なかったため石川県の星稜高校へ進学となります。 そこから、本田選手は努力を重ねて日本代表やセリエAでエースとなり、監督、経営者を務めるなど多方面で活躍する人物となりました。ビッグマウスな発言で話題を生む本田選手ですが、チームメイトのなかでも「一番面白い」と言われているほどチームを盛り上げるなど人望があるそうです。 また、母校に帰った際は子供たちとたくさん写真をとったり、サービス精神が旺盛であることや、様々な出資活動をするなど人物面でも素晴らしい行いをされています。まさに「陰徳を積む」ことを実践されています。

陰徳を積むのは今日からでも遅くありません

「陰徳を積むと言われても今までの行いでは自信がないし…」と思われるかもしれませんが、陰徳を積むのは今日からでも遅くありません。最初は本当に小さなことなのでなかなか実感できないかもしれませんが続けていると必ずその効果を実感できるはずです。 何より、自分自身に対する満足感や幸福感が日に日々増してくることがわかると思います。本当に地道なことかもしれませんが、一つ一つの積み重ねが大きな成功へとつながるのです。 今まで「陰徳を積む」ということすら知らなかったあなたも、今日から一日一善という気持ちで「陰徳を積む」ことを意識してみてはいかがでしょうか?

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外国語大学卒業後、10年間セールスを経験。コーチングを使ったセールス戦略のプロデュースをしている。...

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