2019年11月05日公開

2019年11月06日更新

エゴイズムの意味!例文・類語・対義語、種類やメリット、エゴイズム度診断も

「エゴイズム」とは自分の利益だけを考えた思考や行動のことをです。あまりいいイメージのないこの言葉。「あなたはエゴイズムが強い」なんて、言われたくないですよね。そんなエゴイズムの意味をはじめ、エゴイズム診断やエゴイズムを治す方法もご紹介します。

エゴイズムを理解していますか?

エゴイズムと聞いて想像するのは、自分勝手であまりよくないイメージ…、そんなぼんやりした認識の人が多いのではないでしょうか。 「それはあまりにもエゴな考えではないか?」「あの人はエゴイストだ」メディアでもよく聞く言葉の中に、エゴイズムと似た言葉があります。エゴイズムとは、どう違うのでしょう。 このエゴイズムという言葉を、あなたは理解して使っていますか?ネガティブなイメージがある言葉だからこそ、意味を知って正しく使いましょう!

エゴイズムの意味とは?

エゴイズムとは、自分の利益だけを追求し、他人の不利益や迷惑は考えない思考や行動です。日本語では、利己主義と訳されます。簡単にいうと、他人に迷惑がかかろうと自分だけよければそれでいい、身勝手な思想です。 また、『確実に実在しているのは自我だけである』という説を指す哲学用語でもあるようです。自我主義ともいいます。 二つの意味がある言葉ですが、一般的なメディアで使われているエゴイズムは自分の利益だけを追求する考え・行動のことと捉えていいでしょう。

エゴイズムの使い方・例文

エゴイズムは自分の利益だけを求める、自己中心的な考えや身勝手な行動に対し使われる言葉です。 「その考えは、エゴイズムだ」「彼はエゴイズムが強いため、あまり信用できない」など、自然と他人とがめるようなネガティブなニュアンスで使うことが多くなります。

自分に対しても、「家を出て、親のエゴイズムから解放された」「これはわたしのエゴイズムである」のように使用できます。 「そんなのはお前のエゴ(エゴイズム)だ!」なんて言葉も、本やドラマで見たことがあるのではないでしょうか。

エゴイズムの語源

エゴイスムはエゴ(=自我、自己)と、イズム(=主義、主張)が合わさってできた造語です。 この「エゴ」はもともとは心理学用語。 フロイトの心理分析において、欲求と道徳を調整する理性的な自我をいい、悪い意味はありませんでした。同じフロイトの心理分析に「イド」というものもあります。「イド」は欲求、衝動を指した用語のため「エゴ」に近いですが、こちらとは特に関連はないようです。 「エゴ」は、現在は元の心理学用語の意味とは別に、エゴイズムや後述のエゴイストの略称としての意味でも使われています。 ただの略称として使われていたはずの「エゴ」が、今ではほとんどの場合エゴイズムやエゴイストを指す言葉になっています。

「エゴイズム」と「エゴイスト」の違い

エゴイズムとエゴイスト。どちらかといえば、エゴイストのほうが馴染みがある言葉ですよね。 どちらも「エゴ」と略され、使われている言葉でもあります。その違いは何なのでしょうか。 エゴイズムの意味は、前途した通り自分の利益だけを満たそうとし、他人のことを考えない思想です。一方エゴイストは、エゴ+イスト(=〇〇主義者)で利己主義者、つまりエゴイズムを行っている人を指します。 思考や行動そのものを示す場合はエゴイズム。エゴイズムな考え方、行動をする人を指す場合はエゴイストと使い分けるとわかりやすいですね。 確かにエゴイズムという思想そのものを示すことは多くはないので、人を指すエゴイストの方が私たちがよく聞くのも納得できます。

エゴイズムの類語

自分の利益しか考えず、他人のことを気にかけないエゴイズム。 この言葉にはどんな類語があるのでしょうか。

ミーイズム

自分の幸せだけを求め、他人を気にかけない考え方。 求めるのが利益か幸福かの差のみで、エゴイズムとかなり近い言葉です。利益を得ることが幸せと考えるのであれば、ほとんど同じ意味といえそうですね。

自己中心的

他人の視点を考えられず、自分を中心に考えること。 エゴイズムと同じに見えますが、エゴイズムは他人のことを考えられるのに考えていないのに対し、自己中心的は他人の視点で考えられないがゆえに、考えていない点が違います。 自己中心的な人=子どもっぽい人だというニュアンスで使われるのもうなづけます。

わがまま

自分の都合しか考えない言動、思考をいいます。 利益だけを追求するわけではなく、もっと単純に己の欲求を満たすために自分本位で行動しているのがわがままな人。身近にいる人も多いのではないでしょうか。

一人よがり

自分がいいと思ったことを、他人のことを考えずに押し付けること。独善。 本人としては利他主義に近い感覚なのかもしれません。被害のないうちはいいですが、他人のためになるはずと善意で行っている分、一人よがりはエゴイストよりタチが悪い人物になる可能性があります。

どれも似たニュアンスの言葉でしたが、エゴイズムよりも身近に感じる言葉が多い印象でしたね。わがまま程度なら、いわれたことのある人も少なくないのでは? 混同していた言葉にも区別した意味があると理解できたのではないでしょうか。

エゴイズムの対義語

エゴイズムの対義語はアルトルイズム(利他主義)です。 自分の利益を求めるエゴイズムとは逆に、自分を犠牲にしてでも他人の利益を求める思想をいいます。同様の意味で、愛他主義ともいうようです。 自己犠牲の精神がもてはやされる世の中なので、エゴイズムよりもこちらに好印象を抱く人が多いことでしょう。 自分の利益だけ考えるのも問題ですが、自分を犠牲にしてでも他人のために動くというのも、実際は考えものかもしれません。

エゴイズムの種類

哲学において、エゴイズムには心理的エゴイズムと倫理的エゴイズムの2つに分類されます。 具体的にはどういった違いで分けられているのでしょうか。

心理的エゴイズム

人間は、本人がエゴイズムと認識していなくても、誰しも真実としてエゴイスティック(利己的)な行動原理に基づいて行動しているとする主張です。 どんなに他人のためだと思い、考えて行動したとしても、人間は自分の利益のために動いているのが真実だという見方は、対義語で出てきた利他主義を覆すような意味にも捉えられますね。 確かに、他人のために行動していても、その実「自分行動で喜んでほしい」「自分を犠牲にして頑張る自分が好き」というような自分の満足のために行っているというのは真実なのかもしれません。 なお、人間の本性に基づいた主張としているため、本人にその自覚があるかは考慮しないようです。

倫理的エゴイズム

倫理とは人間の秩序や規範のことです。エゴイズムとは相反する言葉に感じますが、どういう意味なのでしょうか。 この倫理的エゴイズムは、人間は実際にエゴイスティックな行動原理で動いていなかったとしても、各々が利益を求めて行動すべきだとする、倫理学的な立場のことをいいます。 人間はすべからくエゴイスティックな行動原理によって動いているのが真実であるとする、心理的エゴイズム否定する考え方といえますね。

エゴイズムのメリット・デメリット

すべてのものごとには、いいところと悪いところがあります。ネガティブな意味の強いエゴイズムですが、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

エゴイズムのメリット

エゴイズムは自分の利益を追い求めることでした。つまりエゴイストは、求めているものを手に入れる方法を考え、実行できるバイタリティがあるといえるのかもしれません。 他人の目を気にして前に進めない人もたくさんいます。自分のためとはいえ、方法を考え利益のために進めることができるのは大きな強みですね! 自分の意見をもって突き進むさまは、いわゆるワンマン社長にも通ずるところがあるのではないでしょうか。

また、利他主義のように自分を犠牲にすることは、エゴイズムにはありません。他人のことを考えないため、自分のやりたいことができる。自分を後回しにせず、欲求を満たすことは自分を大切にしているともいえます。 他人のことばかり考えて、自分をないがしろにしている人が多い日本では、エゴイストは精神的にも健康に過ごしやすそうですね!

エゴイズムのデメリット

デメリットはやはり、身勝手な思考や行動への風当たりが挙げられます。 一般社会には利他主義者のほうが多いように感じますよね。協力しあう社会だからこそ、ギブアンドテイクのない、自分の利益だけを追い求める姿勢ではなかなか信頼は得られません。エゴイスト同士ではなおさらでしょう。 経営者のように社会的な立場が上なら多少は可能かもしれませんが、自分のことを全く考えてくれない上司に、部下がいつまでもついてくるかは疑問です。

自覚の有無に関わらず、エゴイズムが強ければ強いほど他人に迷惑をかけて嫌われてしまうことが増えます。他人をかえりみないのですから、当然の結果といえるかもしれませんね。 迷惑をかけてもそばにいてくれる人がいるようなカリスマ性があれば別ですが、そうでなければ鼻つまみ者にされてしまう確率のほうが高いでしょう。

信頼も得られず嫌われてしまうのであれば、利他主義の人と比べて周囲の協力も得られにくく、苦労する可能性もあるでしょう。そのせいで、得られたはずの利益を損なってしまうリスクもあります。 協力が得られないせいでなにも得られなくなってしまうのは、もったいない話ですよね。 このように、エゴイズムを貫くにはデメリットが大きく、なかなか難易度が高いといえそうです。エゴイストは利益のために前に進める力を持っているので、もう少し他人に目を向ければ、もっと素晴らしい人生になるのではないでしょうか。

エゴイズム度診断!あなたはエゴイスト?

わたしは他人のことを考えているから、エゴイストではない!そう思っているあなたにも、実はエゴイズムな面があるかもしれません。 以下のエゴイズム度を診断してみましょう。あなたはいくつ当てはまりますか? ・自分の欲望に忠実である ・欲しいものは、他人を蹴落としても手に入れたい ・自分が一番正しいと思っている ・他人の手柄を横取りしたことがある ・基本的に他人を信用していない ・自分の利益のために、他人を利用してもいいと思っている ・自分が得しない限りは動きたくない ・自分の行動で他人に迷惑をかけても、気にならない ・自分に甘い 当てはまった数が多いほど、エゴイズムな傾向が強い可能性があります。知らず知らずのうちに、他人から距離を置かれていませんか? 気付いたなら、今からでも改善していくことができますよ!

エゴイズムは克服できる?エゴを捨てて利他主義者になる方法

自分を変えるのは難しいことです。しかし、今すぐエゴイズムを捨てることができなくても、一つずつ克服していくことはできます。 エゴイズムとは逆の、他人の利益のために動く利他主義者に近付くにはどうしたらいいでしょうか。

他人に関心を持つ

自分のことだけを考えているため、エゴイストは他人に関心がありません。 利他主義のように他人のために何かするにはまず、興味をもって他人とコミュニケーションをとるところから始まります。相手のことを知らずに自分がしたいようにしては、エゴイズムと変わりません。 お互いに興味をもって接していれば、尊重しあい、円滑にコミュニケーションできる関係になることができます。そうして相手のことを考えるなかで、求めていることに気付けるようになっていきます。

損得勘定を捨てる

エゴイストは自分の利益だけを見て動いています。 他人と協力することで得をするならば手を貸すでしょう。しかし、それではやはり自分のための行動でしかありませんよね。 エゴイズムを捨てるために、他人のためにわざと損する必要はありません。まずは「大変そうだから手伝おう」「手が空いているから手伝おう」というように、利益が絡まない場面でも他人に協力してみるといいでしょう。 関係のないような場面で、思わぬ協力を得られるかもしれませんね。

他人の意見を聞く

利他主義になるには相手の意見を聞くことも大切です。 自分が正しいという考えのままだと、他人の意見は聞こえてきません。人間は自分の言葉が一番気持ちいいもの。ですが、他人の意見を聞くことを怠れば、すぐさま独善的な行いになってしまいます。 他人は自分が思いもよらなかった考えを持っています。素直に他人の意見に耳を傾けることができれば、相手を尊重でき、さらには自分だけをみていた頃より、視野も広がっていくかもしれませんね!

誰にでもエゴイズムは潜んでいる

ネガティブなイメージのあるエゴイズムですが、知っていくと、大なり小なり誰にでも持ちうる自分の利益を求める思考を指す言葉であることがわかりました。利己主義も利他主義も求める利益が違うだけで、本当に利他主義な人は存在しないのかもしれないですね。 しかし、エゴイズムは度を過ぎれば周囲から反感を買ってしまうリスクが高いのは事実。自分がエゴイストだと自覚がある人は、少しだけでも他人のことを考えて行動してみてはいかがでしょうか。 他人を気遣う心を持つだけで、自分の利益だけを追い求めるよりももっと多くのものを手に入れられるかもしれませんよ!

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