2019年06月17日公開

2019年06月17日更新

モラトリアムとは?使い方や例文・心理学的な意味を徹底解説

「モラトリアム」は時折、ニュースなどで耳にすることの多いカタカナ言葉ですが、その意味や使い方をいまいち理解していないという人は多いでしょう。そこで今回はそんな「モラトリアム」について意味や使い方について紹介していきたいと思います。

モラトリアムの意味

「モラトリアム」はニュースなどでよく耳にするものの意味や使い方を理解しているという人は少ないのではないでしょうか?「モラトリアム」は主に大学生の期間を指す言葉ですが、現代では少し違った意味で使われていませんか? そこで今回はその本来の意味と現代の意味を確認し、使い方、熟語など合わせて紹介します。

モラトリアムはさまざまな意味を持つ

モラトリアムにはさまざまな意味があります。 私たちが普段耳にする意味から本来の意味まで紹介します。

語源

モラトリアムはラテン語で遅延を意味する「mora」から派生した遅延するという意味で用いられる「morari」を語源とした語句です。現在、モラトリアムはこの遅延するという意味から派生して様々な分野で用いられるようになっています。

支払い猶予

遅延するという意味から、経済世界でモラトリアムは「支払い猶予期間」として使われています。特に政府が法令を持って銀行預金を含むすべての債務の支払いを一定期間猶予するという意味です。主に恐慌や災害などの非常事態に際し、金融上の混乱を未然に防ぐために用いられます。 日本では1923年に起きた関東大震災後、1927年に起きた昭和金融恐慌などが起きた際にこの支払い猶予が行われました。日本以外での国際的なモラトリアムは、1931年にアメリカのフーバー大統領が一年間の支払い猶予を実施した例もあり、「フーバーモラトリアム」と呼ばれている。

一時停止

法律が公布されてから施行されるまでの猶予期間の意味でつかわれることがあります。製造や使用、実施などの一定期間の停止、凍結という意味もあります。核実験の一時停止や死刑執行の停止などにもモラトリアムが使われることがあります。

心理学用語

心理学者のE.H.エリクソンが大人になるための準備期間を表現する言葉として提案した心理学用語。社会的責任を一部免除、または猶予されている「心理・社会的な猶予期間」のことを指します。生きがいや働き甲斐を求め、発見するための準備として存在します。 自分の進路を決めきれず、目的なく過ごしてしまう期間。これをE.Hエリクソンは社会的に成長するため、また、より自分らしい生き方をするために必要な時間として捉えています。

英語表現

英語の「moratorium」は現代では心理学用語の意味で使われることはほとんどありません。ほとんどの場合は「支払い猶予」「一時停止」などの意味合いで使われるので気を付けましょう。下記に実際の使用例を述べます。

モラトリアム例文(英語)

Here is the sign saying moratorium of construction. 建設の一次停止の看板がある。 We are going to impose 3 days moratorium on your payment. 支払いの猶予を三日間与える事とする。

モラトリアムを使った熟語

それではそんなモラトリアムを使った熟語について確認していきましょう。

モラトリアム症候群

「モラトリアム症候群」は「アイデンティティ拡散症候群」と呼ばれる精神病理を指します。主な症状として無気力な状態。組織への帰属に対し恐怖感がある。社会的な選択を自分で行うことを避け、永遠に決断できないでいる。などが挙げられます。 モラトリウム症候群になる原因は様々ですが、親の過保護。親のネグレクト。いじめなどのトラウマ。など子供のころに置かれた生活環境に影響されることが多いようです。

モラトリアム人間

社会人として責任を持った行動をしようとせず、人生の選択から逃げ続ける若年層のことを「モラトリアム人間」と呼ぶ。モラトリアム人間にみられる特徴として定職につかない。現実逃避。優柔不断などが挙げられます。いつも自分は素晴らしい人間であるという妄想をして、現実から目をそらし、集団に入ろうとせず物事の取捨選択をしようとしない人が多いと言われています。 また、年齢的には大人の仲間入りをするべき時に達していながら、精神的にはまだ自己形成の途上にあり、大人社会に同化できずにいる人間を指すこともあります。 同様の意味で「ピーターパン症候群」というものがあります。 余談ですが、モラトリアム人間は英語で表現されており、「a young person who finds it difficult to adjust himself to the adult world.」となっています。

モラトリアム期間

現代日本では「モラトリアム期間」を「大学生~大学院生」くらいの年齢、つまり22歳から27歳くらいを指します。高校を卒業し、身体、精神ともに大人になるも、社会に出ていない。いわば社会人になることを延期している期間になります。 もともとモラトリアムにはマイナスの意味はなく、上記の意味合いで使われていたが、現代ではニュアンスが変化しており、大学生が就職をせず、社会に出ることを拒否するような状態を指すことが多いです。

モラトリアムの類語・対義語・例文

「モラトリアム」の類語対義語には以下のようなものがあります。 また、この項ではモラトリアムを使った例文についても併せて紹介します。

モラトリアム類語

モラトリアムという言葉には似た意味の言葉がいくつかあります。モラトリアムと同様にどんな意味なのかをしっかり押さえておきましょう!

心理社会的選択の延長

「モラトリアム」の類語として、「心理社会的選択の延長」があります。 E.H.エリクソンの心理学用語の意味として、「心理的・社会的自立のための重要な選択を先延ばしにすること」と表現されています。 そのためモラトリアムの類語として、「心理社会的選択の延長」と表現することができます。

ピーターパン症候群

「モラトリアム」の類語として「ピーターパン症候群」があります。 モラトリアムは現代では「大人になってもやるべき仕事をせずに自分探しをする人」や「社会人になろうとせず、責任を避けて、働かない人」のことを指すことがある。 一方、ピーターパン症候群は「大人という年齢に達しているにもかかわらず、精神的に大人にならない男性」を指します。その特徴として精神的・社会的・に問題を引き起こしやすい部分があります。その一つとして価値観が大人の常識をないがしろになり、社会人としてなじめないことがある。その結果、働かず、仕事をしないことにつながる。 そのため、モラトリアムの類語として、「ピーターパン症候群」と表現することができます。

モラトリアム対義語

自己アイデンティティの確立

モラトリアムは「本当の自分がわからない」といった精神状態。つまり自己を見失っている状態です。一方、自己アイデンティティが確立している状態とは自らそうありたい自分と社会人として人の期待に従う自分を統合し、自分が確立している状態を指す。そのため、モラトリアムの対義語として、「自己アイデンティティの確立」を表現することができます。

即時決済

文字通りその場ですぐに支払うことです。モラトリアムの意味は本来「支払い猶予」です。つまり、その対義語は猶予期間を設けず、その場ですぐに支払う「即時決済」がになります。

モラトリアムを使った例文

例文1

「彼は大学を卒業したが、就職せず、一人旅をしたり、自分探しをしたりとなかなかモラトリアムから脱することができない。」

例文2

「私が就職せず仕事もせずに、モラトリアムな状態で過ごせるのは両親が一生懸命に働き日々の生活費を稼いでくれているからだ。」

モラトリアム中の特徴3つ

モラトリアム中の人にはどんな特徴があるでしょうか? もしかすると周りにもいるかもしれません。 そんな彼らの特徴について紹介します。

特徴1:自意識過剰

現代の日本では成熟しながらも親に経済的・精神的に依存する状態が長く、モラトリアムが社会的責任回避という意味で使われます。その特徴として自意識過剰があげられる。社会人として同一性選択を避けるようになり、根拠なく自分を特別な人間だと思い込み、理想を高くなりがちになってしまいます。結果、一般的な流れである大学卒業後は就職という流れに逆らい、自分探しに明け暮れることになります。

特徴2:自立できない

モラトリアム中の人は大抵社会人として精神的、経済的に自立できないことが多いです。また、自分の目標や人生における選択を自分で決められない傾向にあります。理想が高すぎて選択肢を欲張ってしまい、はっきりとした決断が取れなくなってしまうのでしょう。結果、社会的に自立した大人として生活することが難しくなってしまいます。

特徴3:就職しない

モラトリアム中の人は前述のとおり、自分で物事を決めることができないため、大学を卒業しても定職につかない人が多いです。就職してもすぐにやめてしまう傾向にあります。 自意識過剰なことから自分を過剰評価し、理想が高くなってしまうことから、就職先を決めかねてしまうのでしょう。

モラトリアムから抜け出すには

モラトリアムは誰もが通る道であり、その間将来の目標や進路について悩むのは大切な時間だと思います。しかし、モラトリアムが長引くようであれば、注意が必要です。そんなモラトリアムから抜け出す方法について考えてみましょう。

自分の人生を他人事にしない

将来的に自分の人生は自分で負わなくてはいけません。一方でモラトリアムの期間はミスをしても自分に100%の責任をおう必要がないこともあり、いろいろなことにチャレンジすることができるでしょう。しかし、その反面、一つのことに集中して取り組むということが少ない期間になります。どこかで責任を取るという経験ができないためどこか他人事になってしまうことでしょう。それを防ぐためにも自分の人生に対して責任を持つことを意識して行動するといいのではないでしょうか?

期限を設ける

進路や選択に悩むことはこれからのために重要なことですが、長引いてしまっては元も子もありません。そこで悩む期間に期限を設けるといいでしょう。例えば就活を終え、内定式を終えてから卒業式までの間を期間とするようにできるだけ明確に期限を付け、真剣に考えることでベストな選択ができると思います。 引きこもり状態が続く人が長期化する要因として卒業などのイベントを経験しにくいという点があります。それだけ人にとって区切りは大事です。長く考えていても考えは日々変化しますし、完璧な答えはありません。だからこそ期限を決め、先に進むことを考えるのがいいでしょう。

現実を直視すること

モラトリアムを抜け出すには、自分の現状を把握し、今後の身の振り方をしっかり考えることが大切です。例えばフリーターの方であれば、「今の仕事を一生を続けられるのか?」「年を取ったら求人が減るのでは?」「アルバイトの立場のまま、社会的に信用が低い状態でいいのか?」など、冷静にかつ具体的に考えてみましょう。考えるうちに自分の人生に主体性が持てるようになり、いずれ自己アイデンティティが確立され、モラトリアムを抜け出せることでしょう。

人生の先輩に相談する

悩みを相談することはどんな問題を解決するにしても最適ですよね?モラトリアムに関しても同様に人に相談してみるとよいでしょう。近しい間柄よりもできるだけ年齢の離れた人生の先輩に相談してみると同年代の友達とはまた違った視点で悩みを解決してくれるかもしれません。 他にも、人生について深く考えさせてくれる本を読むことも効果的でしょう。本の中には、アイデンティティ確立のためのヒントとなる言葉や考え方が詰まっています。ぜひ気になる本を手に取ってみましょう。 じっくりと物事を学び悩むことができるのはモラトリアム期間の特権です。ぜひ、本をたくさん読み、いろいろな人に相談してみてください。価値観が一変するかもしれませんよ。

今の自分を大切にする

モラトリアムの目的は本当の自分や自分らしさを見つけることにあります。探すこと自体は大事なことだと思いますが、今までの人生にも自分らしさを見出せるはずです。 将来ばかりに目をを向けずたまには現在の自分や過去の自分を振り返ってみるとよいでしょう。同じようにあなたの身近なひとの中にも自分らしさを知る可能性があります。行動も大事ですがたまには立ち止まって考えるのも必要でしょう。

あまりネガティブに受け止めすぎない

前述したようにモラトリアム期間は誰にでもあることで、アイデンティティの確立をさせ、人間を成長させるうえで大切な期間です。現代の日本ではさも悪いことのように語られますが、あまりネガティブに受け止めすぎることもないでしょう。確かにモラトリアム期間が長引くことは人生にとってあまりよくないことかもしれません。しかし、焦って行動をしてもいい結果は望めません。あまり焦らずじっくり自分と向き合うと良いでしょう。

モラトリアムを脱却してより良い人生を過ごそう

「モラトリアム」という言葉について解説しましたがいかがだったでしょうか。もし周りにモラトリアムに陥ってる人がいたとしたなら、この記事が参考になれば幸いです。また、もっと詳しく調べたいときは、この記事を参考にしてみてもいいでしょう。

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ライター

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はじめましてJuneと申します。 まだライターとしての経験は浅いですが、 適切な対応を心がけます...

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