推し活おばさんという言葉を聞いたことがありますか?
最近、40代や50代の女性が若いアイドルや俳優に夢中になる姿が話題になっています。「もう年なのに恥ずかしくない?」と思う人もいるかもしれません。
でも実は、推し活おばさんが増えているのには深い心理的な理由があります。
この記事では、推し活おばさんの特徴から熱中する心理、そして楽しみ方のコツまで詳しく解説します。推し活に興味がある人も、周りの推し活おばさんを理解したい人も、きっと新しい発見があるはずです。
推し活おばさんってどんな人?5つの特徴
推し活おばさんには、どのような特徴があるのでしょうか。
実際に推し活を楽しんでいる中高年女性を観察すると、いくつかの共通点が見えてきます。
推し活おばさんの主な特徴は次のとおりです。
- アイドルや俳優など若い世代の推しを持っている
- コンサートやイベントに積極的に参加する
- グッズ集めに熱心である
- SNSで推しの情報を積極的にチェックする
- 同じ推しを応援する仲間とつながりを持つ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アイドルや俳優など若い世代の推しを持っている
推し活おばさんの最大の特徴は、自分よりもずっと若い世代を推しにしていることです。
息子や娘と同じくらいの年齢の推しに夢中になる人も少なくありません。これは決して珍しいことではなく、むしろ自然な心理の表れなのです。
若い推しを応援することで、自分自身も若々しい気持ちを保てます。推しの成長を見守る気持ちは、まるで我が子を応援するような温かさがあります。
コンサートやイベントに積極的に参加する
推し活おばさんは、推しのコンサートやイベントに積極的に参加します。
遠方での開催でも、交通費や宿泊費を惜しまず駆けつける人が多いのが特徴です。経済的に余裕がある世代だからこそ、思い切った行動ができるのでしょう。
ライブの臨場感を味わいたい気持ちや、同じ推しを応援する仲間に会える喜びが、彼女たちを突き動かします。
グッズ集めに熱心である
推し活おばさんは、推しのグッズ集めにも熱心です。
写真集やCD、キーホルダーなどの公式グッズはもちろん、限定品や特別なアイテムも積極的に購入します。若い頃と違って経済的な余裕があるため、欲しいものを我慢する必要がありません。
グッズを集めることで、推しとのつながりを感じられるのです。
SNSで推しの情報を積極的にチェックする
推し活おばさんは、SNSを使って推しの情報を積極的にチェックします。
TwitterやInstagramで推しの最新情報を追いかけ、ファン同士で情報交換を行います。デジタルネイティブではない世代でも、推しのためなら新しいツールを覚えるのです。
SNSでの情報収集は、推し活の楽しみを何倍にも広げてくれます。
同じ推しを応援する仲間とつながりを持つ
推し活おばさんは、同じ推しを応援する仲間とのつながりを大切にします。
コンサートやイベントで知り合った仲間と、SNSでも交流を続けます。推しの魅力を共有したり、推し活の楽しさを分かち合ったりできる仲間の存在は、とても心強いものです。
年齢を重ねると新しい友人を作る機会が減りがちですが、推し活を通じて素敵な出会いが生まれます。
推し活おばさんが夢中になる心理とは?3つの理由
なぜ推し活おばさんは、これほどまでに推し活に夢中になるのでしょうか。
その背景には、年齢を重ねた女性ならではの心理的な要因があります。
推し活おばさんが夢中になる主な理由は以下のとおりです。
- 若い頃の情熱を思い出せる
- 日常生活にハリが出る
- 同世代の仲間との交流が楽しい
ひとつずつ詳しく解説していきます。
若い頃の情熱を思い出せる
推し活おばさんが夢中になる最大の理由は、若い頃の情熱を思い出せることです。
学生時代にアイドルや俳優に夢中になった経験がある人は多いでしょう。あの頃の純粋な気持ちや、胸がときめく感覚を再び味わえるのです。
年齢を重ねると、日常生活では感じにくくなった「ときめき」を、推し活を通じて取り戻せます。推しを応援する純粋な気持ちが、心を若々しく保ってくれるのです。
日常生活にハリが出る
推し活は、日常生活にハリをもたらしてくれます。
家事や仕事に追われる毎日の中で、推しの存在は特別な輝きを与えてくれます。推しの新しい情報をチェックしたり、次のイベントを楽しみにしたりすることで、生活にメリハリが生まれるのです。
「推しのために頑張ろう」という気持ちが、日々の活力になります。
同世代の仲間との交流が楽しい
推し活を通じて、同世代の仲間と交流できることも大きな魅力です。
SNSで「#アラフィフオタク」や「#40代推し活」といったタグを検索すると、同じ立場の人たちがたくさんいることがわかります。同じ年頃、同じ境遇だからこそ、深く共感し合えるのです。
家族や職場では話しにくい推し活の話も、仲間となら心置きなく語り合えます。
推し活に年齢は関係ない!40代・50代から始める人が増えている背景
「推し活って若い人のものじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし実際には、40代・50代から推し活を始める人がどんどん増えています。2025年の調査では、40歳以上の中高年でも4人に1人は推しがいることがわかりました。
40代・50代から推し活を始める人が増えている背景には、次のような理由があります。
- 「母として」から「私として」の時間を取り戻したい
- SNSでの共感が後押しになっている
- 大人だからこそ楽しめる推し活がある
詳しく見ていきましょう。
「母として」から「私として」の時間を取り戻したい
40代・50代の女性が推し活を始める大きなきっかけは、自分の時間を取り戻したいという気持ちです。
子どもが大きくなって手が離れたり、仕事が落ち着いたりすると、ふと「私の時間」ができます。これまで家族のために頑張ってきた女性たちが、自分のための楽しみを見つけ始めているのです。
「母として」「妻として」の役割から少し離れて、「私として」の時間を楽しむ。そんな気持ちが推し活への第一歩になります。
SNSでの共感が後押しになっている
SNSでの共感も、推し活を始める大きな後押しになっています。
同世代のファンがSNSで推し活の楽しさを発信しているのを見て、「私も始めてみようかな」と思う人が増えています。「ひとりじゃない安心感」が、推し活を続ける原動力になっているのです。
オンラインでつながれる仲間がいることで、周りに理解されなくても推し活を楽しめます。
大人だからこそ楽しめる推し活がある
大人だからこそ楽しめる推し活があることも、40代・50代が推し活を始める理由のひとつです。
経済的な余裕があるため、欲しいグッズを我慢する必要がありません。遠方のコンサートにも気軽に足を運べます。
また、人生経験が豊富だからこそ、推しの成長を温かく見守れるのです。
推し活がもたらす心への影響とは?
推し活は、心にどのような影響をもたらすのでしょうか。
実は推し活には、科学的にも証明されている心理的な効果があります。推し活をすることで得られる心への影響を詳しく見ていきましょう。
ドーパミンが分泌されて前向きになれる
推し活をすると、脳内でドーパミンという幸せホルモンが分泌されます。
推しの活躍する姿を見たり、推しに関する良いニュースを聞いたりすると、自然と嬉しい気持ちになります。この時、脳内ではドーパミンが分泌され、前向きな気持ちになれるのです。
推し活を続けることで、日常的にポジティブな感情を味わえるようになります。
孤独感が弱まり一体感を味わえる
推し活は、孤独感を和らげる効果もあります。
同じ推しを応援する仲間とつながることで、ひとりではない安心感を得られます。コンサートやイベントでは、会場全体が一体となって推しを応援する特別な体験ができるのです。
この一体感は、日常生活では味わえない貴重な体験です。
承認欲求が満たされる
推し活を通じて、承認欲求が満たされることもあります。
推しを応援することで、自分が誰かの役に立っているという実感を得られます。また、推し活仲間から「素敵な推し活をしているね」と認められることで、自己肯定感も高まります。
「応援」で貢献意識が育まれる
推しを応援することで、誰かの役に立っているという貢献意識が育まれます。
推しの成功に自分も関わっているという実感が、生きがいにつながるのです。
「表明」で自己意識が培われる
推し活を通じて自分の好みや価値観を表明することで、自己意識が培われます。
「私はこの人を応援している」と表明することで、自分らしさを再確認できるのです。
推し活おばさんが陥りやすい3つの落とし穴
推し活には多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。
特に推し活おばさんが陥りやすい落とし穴を知っておくことで、健全に推し活を楽しめるでしょう。
推し活おばさんが注意すべき落とし穴は次のとおりです。
- 金銭的な負担が大きくなる
- 周囲の理解が得られない
- 現実と推しの世界の区別がつかなくなる
それぞれについて詳しく説明します。
金銭的な負担が大きくなる
推し活で最も注意すべきなのは、金銭的な負担が大きくなることです。
経済的に余裕があるからといって、際限なくお金を使ってしまうのは危険です。グッズ購入やイベント参加費、交通費などが積み重なると、家計を圧迫する可能性があります。
推し活にかける予算を事前に決めて、計画的に楽しむことが大切です。
周囲の理解が得られない
推し活おばさんが直面する大きな問題のひとつが、周囲の理解を得られないことです。
家族や友人から「いい年をして恥ずかしい」と言われることもあるでしょう。特に、推しが自分の子どもと同じくらいの年齢だと、周りの目が気になるかもしれません。
しかし、年齢に関係なく好きなものを応援する権利は誰にでもあります。
現実と推しの世界の区別がつかなくなる
推し活に夢中になりすぎて、現実と推しの世界の区別がつかなくなることもあります。
推しのことばかり考えて、家事や仕事がおろそかになったり、推しに対して過度な期待を抱いたりするのは危険です。推しはあくまで応援する対象であり、現実の生活とは別物だということを忘れてはいけません。
適度な距離感を保ちながら推し活を楽しむことが重要です。
無理せず楽しむ推し活のバランスの取り方
推し活を長く楽しむためには、適切なバランスを保つことが大切です。
無理をせず、自分らしく推し活を続けるためのコツをご紹介します。
予算を決めて計画的に楽しむ
推し活を健全に楽しむためには、予算管理が欠かせません。
月にいくらまで推し活に使うかを事前に決めて、その範囲内で楽しみましょう。グッズ購入費、イベント参加費、交通費などを含めて計算することが大切です。
予算を決めることで、罪悪感なく推し活を楽しめます。
家族や友人との関係も大切にする
推し活に夢中になっても、家族や友人との関係を大切にしましょう。
推し活の話ばかりではなく、相手の話にも耳を傾けることが重要です。推し活を理解してもらえなくても、お互いを尊重する気持ちを忘れずに。
バランスの取れた人間関係が、推し活をより豊かにしてくれます。
推し活以外の時間も充実させる
推し活以外の時間も充実させることで、より健全に推し活を楽しめます。
仕事や家事、他の趣味にもしっかりと時間を割きましょう。推し活だけに依存せず、多様な楽しみを持つことが大切です。
推し活以外の時間が充実していると、推し活の時間もより特別なものになります。
まとめ
今回の記事では、推し活おばさんの心理と特徴について詳しく解説しました。以下に要点をまとめます。
- 推し活おばさんには若い推しを持つ、イベント参加、グッズ収集などの特徴がある
- 若い頃の情熱を思い出せることが推し活にハマる大きな理由
- 40代・50代から始める人が増えており、自分の時間を取り戻したい気持ちが背景にある
- 推し活はドーパミン分泌や一体感の獲得など心に良い影響をもたらす
- 金銭的負担や周囲の理解不足などの落とし穴に注意が必要
- 予算管理と人間関係のバランスを保つことが長く楽しむコツ
- 推し活に年齢制限はなく、大人だからこそ楽しめる面もある
推し活おばさんという言葉にネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際には心の健康に良い影響をもたらす素晴らしい活動です。
年齢に関係なく、好きなものを応援する気持ちは尊重されるべきものです。周りの目を気にせず、自分らしく推し活を楽しんでくださいね。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			